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米ゼロ金利、量的緩和下で限られているドルの“反発力”

週刊ダイヤモンド編集部
2008年12月24日
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 円高傾向が続いている。円は内外景況が悪化するほど通貨高になるため、「負の成長通貨」「不況通貨」と呼ばれる。なぜか。

 経済悪化で国際マネーの流れが鈍ると、米国など経常赤字を蓄積して来た借金国は資金繰りに窮して通貨安になりやすい。他方、経常黒字を累積し、対外的にマネーを貸す側の通貨は上昇しやすくなる。

 その代表格が円である。今回の景気低迷は尾を引き、円高・ドル安基調は2010年までは続くと見る。

 しかし「100年に1度」といわれる危機の割に、不況通貨・円はこれまでそう極端に上昇してはいない。日本の投資家や企業が被っているダメージを勘案すれば、「何をのんきな」と思われるかもしれない。

 しかし日本は長年デフレ傾向にあった。このため、内外インフレ格差を調整した実質円相場は、ドルに対しても、貿易加重平均レートで見ても、03~04年にドル円が100円に接近した当時と同等水準にとどまる。

 じつは、景況悪化時の円高は、日本人自らが保有する海外資産・為替リスクをあわてて減らそうとして、円を買い戻すことで加速しがちだった。しかし過去数年に海外資産を蓄積した政府、家計、年金らが円の買い戻しに殺到することは想定しにくい。

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FX、外貨投資家のニーズに応えた為替投資家向けコラム。執筆には第一線のエコノミストを迎え、為替相場の動向を分析、今後の展望を予測する。

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