予算5000万~6000万円台前半の範囲で、交通利便性と生活利便性が高く、住環境にも恵まれた住まいを探したい。そんな人たちの注目を集めているのが東京・城北エリア。中でも古くからある成熟した住宅地の評価が高まっている。

発展するターミナルに
接続する沿線を探す

JR池袋駅から、東京メトロ有楽町線の東池袋駅に至るグリーン大通りで、昨年に続き開催された期間限定のオープンカフェ。池袋の街並みが、おしゃれに変身しつつある

 東京23区内、山手線から2、3駅の範囲で、「坪250万円」という網を掛けると、浮かび上がるエリアは、城北と品川湾岸になる。このうち城北とは、練馬、豊島、板橋、北、荒川の5区。品川湾岸とはJR品川駅から南の運河沿いに広がる、旧倉庫街の再開発エリアである。

 これらのエリアの中には、今後、住宅地としての価値向上が見込まれる所が点在する。

「まずターミナル駅のポテンシャルを想像してみてください。再開発が進み、昭和レトロな雰囲気ががらりと塗り替えられつつある池袋。国家戦略特区、アジアヘッドクォーター特区、リニア新幹線など話題めじろ押しの品川。いずれも今後の発展性が非常に高い駅です」(不動産ジャーナリスト・目黒孝一氏、以下同じ)

 ターミナル駅周辺に巨額の資本が投下されると、当然、近隣住民にその恩恵が行き渡る。商業施設の他、さまざまな生活利便施設も整っていく。

「そうしたターミナルにつながる各鉄道路線の中で、従来、あまり人気が高くない沿線の住宅地は、新築マンション分譲時の坪単価が抑えられてきました。それら開発が遅れた路線は、価格上昇期にある今も新築分譲価格が低め。現在の価格と、将来見込まれる価値のギャップが大きいといえます」

個性が光る街や
魅力がある駅を探す

 これから伸びる街を探すとき、チェックしたいもう一つの要素が、街の個性だ。

「旧来の街の良さに加え、若い人たちがコンスタントに流入することにより、常に街の底上げが図られることが大事です。新たに『ここに住みたい』という魅力を持つ街ならば、人が増え、街が新陳代謝して、住みやすさが持続される効果が期待できるでしょう」

 その意味で、坪250万円ゾーンの中でも、城北エリアの歴史ある街並みが注目されている。比較的地味な鉄道路線にも、個性が光る街や、住みやすい街が点在する。価格帯を押さえるとともに、こうした街そのものの魅力を忘れずチェックしていきたい。

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