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2015年7月27日
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ハイス・ファン・ウルフェン

保守的な大企業でイノベーションを起こすには?
『START INNOVATION!』著者ハイス・ファン・ウルフェン氏インタビュー

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イノベーションといえば、先進的な企業が起こすものという固定観念があるのではないだろうか。イノベーションコンサルティングの専門家、ハイス・ファン・ウルフェン氏は、行程を示しツールを提供すれば、保守的な大企業でもイノベーションを起こすことは難しくないと主張する。著書の日本語版出版を機に来日し、セミナーを開催したファン・ウルフェン氏に聞いた。(取材・構成 ダイヤモンド書籍オンライン編集部)

イノベーションはシンプルでなければならない

――ご著書の『[スタート・イノベーション!]START INNOVATION!』は、サブタイトルに「with this visual toolkit」とある通り、地図や写真など様々なビジュアル要素にあふれたユニークな本ですね。どうしてこのようなスタイルの本を作ろうと思われたのでしょうか?

2つ理由があります。1つは、私が子どもの頃から旅行記や探検記を読むのが大好きで、特に未踏の地への探検記を愛読していたことです。探検に行くには自分がなじんだ「コンフォート・ゾーン」から出る必要があります。そしてサバイバルのために奮闘しなければならない。すると、自分が思っているよりもずっと多くのことができてしまうんです。

それで、私はマゼランの世界一周やアムンセンの南極大陸発見をイノベーションになぞらえ、その5段階のメソッドFORTHを絵地図に表したのです。探検に出る、つまりイノベーションを起こすにはオフィスを離れ、日常の習慣から離れて新たな眼でものごとを見なければならないということを言いたかったのです。

もう1つは、私がイメージで考えるタイプの人間だという理由です。物語を読むと頭の中にイメージが浮かびますし、地図を描くのも好きです。経営コンサルタントとして大手コンサルティング会社に所属していましたが、言葉と論理だけで直線的に思考するのは好きではありませんでした。「マッキンゼー流」は嫌いです。

直線的な思考法はとても退屈です。直線的な思考は「改善モデル」です。しかし、イノベーションは直線的には進まず、好奇心から始まります。新しいことに心を開かなければならない。

そしてイノベーションはシンプルでなければならないとも考えています。イノベーションを研究する学者は大勢いて難しい理論を語り、複雑にしています。私たち普通の人間は専門用語満載の彼らの話を聞き、「どうしたら、そんなことができるんだ?」と思ってしまいます。だから私は、イノベーションをシンプルで実践しやすい「ハウ・トゥー」にしたいと考えました。まず何から始めればよいか、何をすべきかをステップごとにリストにしました。これが、組織の一般社員レベルからボトムアップでイノベーションを起こす助けとなっています。

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