一品単価が下がってしまう3つの原因

 一方、価格設定がめちゃくちゃな商売をしている会社も、たくさんあります。テレビでよく見かける有名なある温泉施設を、久しぶりに訪ねたときのことです。

 業績があまり良くないのか、目新しいお土産やお食事処の新メニューなどは、どれも一見して粗利の高そうなものばかり。

 しかも、品質に対して価格が割高な感じで、値付けもバラバラ。これでは売れるはずがありません。

 この温泉施設のように、商品・サービスの販売価格の設定がマズいと、一品単価が低下し、売上の下げ圧力となってしまうので、注意が必要です。
そもそも、一品単価が低くなってしまう原因には、次の3つがあります。

(1)価値に対して、価格が安過ぎる、または高過ぎる
(2)価格帯がバラバラ
(3)松竹梅のような、価格差があいまい

(1)の価格が安すぎる、高すぎるのように、売りものの“価値”と比べ「これで、この価格?」という反応が、プラスに働くこともあれば、マイナスに働くこともあるので、注意が必要です。

 安過ぎれば「大丈夫?」、高過ぎれば「こんなのいらない!」となってしまうからです。