ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
Close Up

HP、デルが日本市場に猛攻。国内PC勢に活路はあるか

週刊ダイヤモンド編集部
2007年12月18日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 11月中旬、米マイクロソフト(MS)のスティーブ・バルマーCEOは、12年ぶりに秋葉原の電気街を訪れていた。今回の来日の主たる目的は、日本のコンシューマPCの市場動向を把握すること。秋葉原訪問は、後述するウィンドウズ デジタルライフスタイルコンソーシアム(WDLC)の設立と並んで、バルマーCEOが最重視したスケジュールだった。地上波デジタルTVチューナー内蔵のPCや、PCとほかのAV機器との連携を提案するコーナーなどを熱心に見て回った。

 「今日は特別な日となる。日本発のグローバル製品を、日本でグローバルローンチ(世界同時発売)することができた」(グルーゼン・デル上級副社長)。11月19日、デルは、日本市場のニーズに応えるために開発した、モニター・PC一体型(オールインワン)のデスクトップPCを、日米で同時発売した。

 HPもコンシューマ市場で攻勢に出る。「日本の顧客が求めているのはただ安いだけのPCではない。格好よくて、見せびらかしたくなるようなモデルを充実させ、2ケタシェアを狙う(現在は6%程度)」(岡・日本HP副社長)。画面に触れるだけでネット閲覧などができ、画面に直接手書き入力もできる「タッチスマートPC」など、戦略モデルを続々投入中だ。

 エイサーは「他社より数パーセントは多い」(業界関係者)販売店への販売手数料を武器に、日本での販路拡大を仕掛けている。

 並み居るPC業界のトップ企業が、こぞって日本市場に熱い視線を注いでいる。

日立は全面撤退を決断

 ところが、日本のPC市場の現状を見る限り、決して楽観できる状態ではない。

 「価格競争が激化してPC事業の営業利益はかつかつ。先行きは厳しいと判断した」(中井幸一・日立製作所クライアント本部長)

 今年3月、日立はビジネス市場向けPCの開発・生産から撤退し、HPから商品供給を受ける決断を下した。さらにその後、コンシューマ分野でもPCの開発・生産を停止。今後はビジネス市場で、得意とするサーバビジネスと相乗効果が望めるシンクライアント(記憶装置を持たないセキュリティ対策用端末)分野に開発・生産をシフトする。

 日立がPC事業の大幅な見直しを迫られた背景には、日本市場の成長鈍化がある。

1
nextpage

今週の週刊ダイヤモンド

2017年3月4日号 定価710円(税込)

特集 文系こそ学べ 勝つための絶対スキル データ分析

統計分析 Excel入門 データに強くなる

【特集2】
コーヒービジネス大活況
サードウェーブの次に来る波

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


Close Up

激動する世界経済の流れに、日本も無縁ではいられない。政治・経済、企業・産業、社会の注目テーマをクローズアップし、独自の視点、切り口で「詳説」する。

「Close Up」

⇒バックナンバー一覧