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週刊・上杉隆

ヒラリーのオバマ中傷が、共和党勝利に力を貸す皮肉

上杉 隆 [(株)NO BORDER代表取締役]
【第20回】 2008年3月6日
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 きょう(火曜日/米現地時間)、米大統領選は大きな節目を迎えた。

 テキサス、オハイオ、バーモント、ロードアイランドの4州での投開票を終えて、共和党ではジョン・マケイン氏がすべてで勝利し、その結果、過半数である1191以上の代議員を獲得した。

 マケイン氏は、これによって11月の本選挙での共和党の正式な指名候補となることが決まった。今後、共和党の大統領レースの焦点は副大統領選びに移るだろう。

 また、日付が変わるころには、指名受諾演説も行われる。あす(水曜日)になれば、ブッシュ大統領が、彼をホワイトハウスに迎えて、後継大統領としての支持演説も行われるはずだ。

 当初は、ブッシュ大統領の不人気によって、圧倒的に不利な状況を指摘されていた共和党とマケイン陣営だが、これでいち早く臨戦態勢を整えることになった。

 日本を含む各国の外交当局者たちも再分析を余儀なくされることだろう。場合によっては、吉崎達彦氏などが指摘していたように、共和党政権誕生の可能性も否定できなくなってきたからだ。(溜池通信http://www.sojitz-soken.com/

ネガティブキャンペーンの
影響力を読み違えたオバマ

 共和党政権誕生が現実味を帯びてきた大きな理由のひとつには、今回の民主党の選挙結果がある。

 CNNなどに出演した複数の政治アナリストによれば、選挙前の予想を覆して、クリントン陣営が始めたネガティブキャンペーンが功を奏し、オバマ旋風が失速したとみているからだ。(CNNhttp://www.cnn.com/POLITICS/

 オバマ氏の失速は、多分に心理的なものであり、現実には、まだ獲得代議員数でクリントン氏を上回っている。

 だが、日本での報道とは違って、今回の敗北はオバマ陣営にとっては相当の痛手となると多くのアナリストたちはみている。

 ひとつには、クリントン陣営のミニチューズデー直前の「ネガティブキャンペーン」の影響力を読み間違えたということがある。

 キャンペーン自体は他愛の無いものであり、オバマ陣営も素早い対抗措置で切り返したようであった。だが結果は違った。

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上杉 隆 [(株)NO BORDER代表取締役]

株式会社NO BORDER代表取締役。社団法人自由報道協会代表。元ジャーナリスト。1968年福岡県生まれ。都留文科大学卒業。テレビ局記者、衆議院議員公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者、フリージャーナリストなどを経て現在に至る。著書に『石原慎太郎「5人の参謀」』 『田中真紀子の恩讐』 『議員秘書という仮面―彼らは何でも知っている』 『田中真紀子の正体』 『小泉の勝利 メディアの敗北』 『官邸崩壊 安倍政権迷走の一年』 『ジャーナリズム崩壊』 『宰相不在―崩壊する政治とメディアを読み解く』 『世襲議員のからくり』 『民主党政権は日本をどう変えるのか』 『政権交代の内幕』 『記者クラブ崩壊 新聞・テレビとの200日戦争』 『暴走検察』 『なぜツイッターでつぶやくと日本が変わるのか』 『上杉隆の40字で答えなさい~きわめて非教科書的な「政治と社会の教科書」~』 『結果を求めない生き方 上杉流脱力仕事術』 『小鳥と柴犬と小沢イチローと』 『永田町奇譚』(共著) 『ウィキリークス以後の日本 自由報道協会(仮)とメディア革命』 『この国の「問題点」続・上杉隆の40字で答えなさい』 『報道災害【原発編】 事実を伝えないメディアの大罪』(共著) 『放課後ゴルフ倶楽部』 『だからテレビに嫌われる』(堀江貴文との共著)  『有事対応コミュニケーション力』(共著) 『国家の恥 一億総洗脳化の真実』 『新聞・テレビはなぜ平気で「ウソ」をつくのか』 『大手メディアが隠す ニュースにならなかったあぶない真実』


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