パソコンや携帯電話はわたしたちにとって欠かせないものとなっています。

 90年代後半までは、電磁波の影響でからだにゆがみが生じる症例は、年間に数例しかありませんでした。

 ところが、携帯電話やパソコンが爆発的に普及した2000年頃から比例するように、電磁波による症例が数年で10倍以上に増えたのです。

 現在、わたしのクリニックでも、電磁波による症例がとても多くなっています。「首のどちらかが曲がりにくい」「肩がこる」「頭痛」「生殖器のトラブル」などで頚椎(7個)の上から1番目か2番目にゆがみが生じています。

電磁波がからだに与えるメカニズム

◎電磁波がからだに及ぼす影響
電磁波がからだに及ぼす影響

 パソコンや携帯電話などから発せられる電磁波自体に、首の筋肉をマヒさせるような破壊力があるわけではありません。問題となるのは、わたしたちのからだが、電磁波を内臓からSOSとかん違いしてしまうことなのです。

 たとえば、パソコンからの電磁波を脳が胃からのSOSだとかん違いしたとします。するとすぐに、脳は胃に向けて救助隊を送りこみます。救助隊のなかで代表的なものは、白血球。外から入ってきた異物を、パクパク食べてくれる血液の成分です。

 白血球はとても攻撃的なので、胃に集中しすぎると、ときには胃の細胞に負担をかけてしまいます。そこで胃は、あわてて脳にSOSを送ります。

 SOSを受けた脳は、ビックリしてしまいます。「救助隊を送ったのに、よくなるどころか逆に悪化した」と。