ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
献魂逸滴 極上の日本酒を求めて

信濃鶴――伊那谷から飛来した「鶴」は高CPで香り高き純米酒

柳 紀久夫
【第2回】 2010年3月19日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 ここにきて、僕の周辺では潜在的日本酒ファンのカミングアウトが続出。以前にも増しておいしい日本酒を飲む機会が増えてきた。ならば、通常の飲み会は他に譲り、学習意欲の高い集まりを企画しよう。利き酒をメインに、毎回異なるテーマを設定して知られざる銘柄を開拓・応援していこう、という主旨の会を行なっている。

全神経を集中させて
新酒の個性を利き分ける

 その第1回では、「平成21BY(平成21年7月1日~翌年6月30日に醸造。BYはBrewery Yearの略)新酒飲み比べ」をテーマに銘柄を厳選した。メジャーではないが、日本酒通のあいだではかなり認知されている銘柄のいわばバトルロワイヤル。会費の関係上、平均単価1500円を超えないように首都圏の酒販店から買い集めた新酒を利き分けて極上酒を探し出そうというのが狙いだ。

 試飲した銘柄は以下のとおり(五十音順)。なお、会当日まで自宅冷蔵庫で管理しなければならないため、容量はすべて720mlに統一した。

(1)「会津娘」純米本生「雪がすみの郷」 1310円(福島県会津若松市)
(2)「亀甲花菱(きっこうはなびし)」豊醇旨口 純米生原酒 1240円(埼玉県騎西町)
(3)「紀土(キッド)」吟醸おりがらみ 998円(和歌山県海南市)
(4)「佐久の花」純米吟醸 無濾過生原酒 直汲み 1475円(長野県佐久市)
(5)「信濃鶴」しぼりたて純米生酒 無濾過 1360円(長野県駒ヶ根市)
(6)「花陽浴(はなあび)」純米吟醸 無濾過生原酒 山田錦「雫」 1680円(埼玉県羽生市)
(7)「本州一」しぼりたて純米吟醸 1400円(広島県広島市)
(8)「松の寿」吟醸 無濾過生原酒 1470円(栃木県塩谷町)
(9)「三芳菊」特別純米 無濾過生原酒 1575円(徳島県池田市)
(10)「陸奥八仙」特別純米生原酒 槽酒 1470円(青森県八戸市)

 いくら知名度が高くないとはいえ、ラベルが見えていたら正確な利き酒はできない。そこで、これら10本をそれぞれ新聞紙で包み、正体を隠してしまうことで先入観が入り込まないよう、しっかりとガードした。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

柳 紀久夫

1956年、東京・神田に生まれる。元「週刊ダイヤモンド」編集委員。大学在学中に日本酒に開眼。以来、酒屋放浪では飽き足らず、日本酒を媒介にしたネットワーク作りや日本酒イベントの発起、取材に便乗しての全国地酒探訪に注力。週末はひたすら極上の日本酒を求めて各地の酒販店・酒蔵を巡る。


献魂逸滴 極上の日本酒を求めて

近頃、とみに日本酒がおいしくなったとは思いませんか? “史上空前の黄金期”に突入した「逸滴」を愉しまない手はありません。左党垂涎! 下戸でも納得! プレミアム価格がつかない極上の日本酒を紹介します。

「献魂逸滴 極上の日本酒を求めて」

⇒バックナンバー一覧