株式レポート
8月7日 13時2分
バックナンバー
著者・コラム紹介

株式レポート

日々の最新市況ニュース、個別銘柄のトピックスや値上がり・値下がりランキング、テクニカル分析等のニュースを配信します。また重要経済指標の事前予想や結果の分析、ストラテジスト、アナリストの相場分析も読めます。(記事提供:フィスコマネックス証券

>> 最新株式ニュース一覧はこちら
>> 株式レポート一覧はこちら

マネックス証券

雇用統計直前レポート~利上げの最大の判断材料~ - 米国マーケットの最前線

ADP雇用統計(前月差) 7月 +18.5万人 市場予想 +21.5万人 前月 +22.9万人(下方修正)
(予想)非農業部門雇用者数 7月 市場予想 +22.5万人 マネックス証券予想 +20.0万人
ISM製造業景況感指数 7月 52.7 市場予想 53.5 前月 53.5
ISM非製造業景況感指数 7月 60.3 市場予想 56.2 前月 56.0
新車販売台数(年率換算) 7月 1755万台   前月 1700万台

■今月の雇用統計

7日の日本時間21時半に米国雇用統計が発表される。前回のレポートで記したとおり、FOMCは前回の会合で利上げの条件について「労働市場の改善がさらにいくぶん見られた際に」と文言を追加し、利上げのハードルを引き下げた。今年のFOMCで投票権を持つアトランタ連銀のロックハート総裁は、今週5日に「9月利上げ開始が適切である」との意向を示すなど9月利上げの思惑が高まるなか、利上げの最大の判断材料となる7月分と8月分の雇用統計に対する注目は普段より一層高い。

米雇用関連会社のオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が5日に発表した、雇用統計の先行指標であるADP雇用統計の「民間非農業部門雇用者数」は前月差18.5万人増と、前月から伸びが鈍化し、市場予想(21.5万人増)を下回った(グラフ参照)。前月分も23.7万人増→22.9万人増に下方修正された。

7月の18.5万人増は労働市場が鈍化したことを示唆するような弱い数字ではないが、増加数の過去1年の平均22.4万人を下回っており、強いと呼べる内容でもない。ただ、後述するISM非製造業指数の雇用についての調査など、労働市場関連のその他の経済指標を見る限り、米国の労働市場の回復は堅調に続いている可能性が高い。政府発表の非農業部門雇用者数は、堅調な回復の目安とされる20万人程度となるのではないかと予測している。

■その他の注目ポイント

今回の雇用統計では平均時給の変化にも注目が集まる。FRBの2大責務といえば、物価の安定と雇用の最大化である。

前者の物価の安定に関連した利上げの条件として、FOMCは「インフレ率が2%の目標に戻っていく確信」を挙げている。それでは「インフレ率が2%の目標に戻っていく確信」とは何を根拠に得られるものなのか、との質問に対しイエレンFRB議長は「労働市場の改善」と回答したことがある。

つまり、労働市場の改善は2%前後の物価上昇というFRBの1つ目の責務においても大きな役割を果たすとFRBは考えているということになる。労働市場が改善すれば賃金インフレにつながっていくというメカニズムである。そこで注目されるのが、労働者の平均時給だ。

6月分の労働者の平均時給は前年比2.0%の上昇と、2010年以降の平均1.98%と同程度の伸びとなり、市場予想の2.3%の上昇を下回った(グラフ参照)。そうした状況の中で改めて7月分の雇用統計で賃金の伸びが見られるのか注目される。なお、前回レポートで記したように、筆者は利上げが12月にズレこむのではないかと見ている。

■対照的な結果となったISM景況感指数

7月のISM製造業景況感指数と非製造業景況感指数は対照的な結果となった。まず、先に発表された製造業指数のヘッドラインは52.7と前月および市場予想の53.5を下回った。同指数が悪化したのは3月以来である。

指数の内訳を見ると、指数を構成する5項目のうち新規受注(56→56.5)、生産(54→56)、入荷遅延(48.8→48.9)の3項目は改善した一方で、在庫(53→49.5)、雇用(55.5→52.7)の2項目が悪化して全体の足を引っ張った(グラフ参照)。改善と悪化の境目となる50を上回っていることから大きな心配はいらないが、ドル高や原油安の影響がジワリと出てきているのかもしれない。


一方、非製造業は目を見張る伸びを見せた。ヘッドラインは60.3と前月(56.0)と市場予想(56.2)を大きく上回り、2005年8月以来10年ぶりの高水準を記録した。指数の内訳を見ても新規受注、雇用、入荷遅延、業況の4項目全てが改善した(グラフ参照)。中でも雇用は52.7→59.6と前月から6.9ポイントの大幅改善を見せた。米国非製造業の景況感はまさに絶好調のようだ。。

■新車販売も依然として好調

7月の新車販売台数も年率換算1755万台と依然として好調だった。2015年1年間で見ても1700万台を突破するペースでの推移となっている。ISM非製造業や新車販売の動向を見ると、米国の個人消費は好調に推移していると見て良さそうだ。


それに対し、利上げや原油安によるエネルギーセクターの減益を嫌気する格好で米国株のパフォーマンスは非常に冴えない。

たしかに経済指標も冴えない内容のものもあるが、FRBが利上げを意識しているということは、それだけ米国経済が好調であることの証左でもある。こちらのコンテンツでも振れている通り、過去3回の利上げ局面を見ると、利上げから数ヶ月程度は米国株のパフォーマンスは冴えない時期が続いたが、その後は利上げ前を上回る水準まで株価は上昇した。現在は1年程度の中期的視座に立てば買いが報われやすい局面だと考えている。

■用語解説

雇用統計(米国)
米政府による雇用環境を調査した統計。発表される統計のなかでも、失業率(働く意欲がある人口に占める失業者の割合)と非農業部門雇用者数変化(農業従事者を除いた雇用者数の増減)が市場で注目されやすい。通常は月初の金曜日に前月分が公表される。

ISM景況感指数
ISM(Institute for Supply Management 供給管理協会)が発表する景気転換の先行指標である。供給管理協会が企業の担当者にアンケート調査を実施して作成しており、主要経済指標の中ではいち早く発表されることから景気の先行指標として重要視されている。数値が50を上回れば企業の景況感が好転、50を下回れば悪化していることを示す。製造業、非製造業それぞれ別に指標が発表される。

新車販売台数
オートデータ社が毎月月初に前月分を発表する米国の新車販売台数。販売台数は個人消費動向の確認に加えて、関連部品などが多岐にわたり製造業全体に影響をあたえるため注目を集める。

■ご留意いただきたい事項
マネックス証券(以下当社)は、本レポートの内容につきその正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。当社が有価証券の価格の上昇又は下落について断定的判断を提供することはありません。
本レポートに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、当社の意見や予測をあらわすものではありません。また、提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更又は削除されることがございます。
当画面でご案内している内容は、当社でお取扱している商品・サービス等に関連する場合がありますが、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。
当社は本レポートの内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。
本レポートの内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。当社でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動・金利の変動・為替の変動等により、投資元本を割り込み、損失が生じるおそれがあります。また、発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込み、損失が生じるおそれがあります。信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。
なお、各商品毎の手数料等およびリスクなどの重要事項については、マネックス証券のウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」(※)をよくお読みいただき、銘柄の選択、投資の最終決定は、ご自身のご判断で行ってください。
((※)https://info.monex.co.jp/policy/risk/index.html)

■利益相反に関する開示事項
当社は、契約に基づき、オリジナルレポートの提供を継続的に行うことに対する対価を契約先金融機関より包括的に得ておりますが、本レポートに対して個別に対価を得ているものではありません。レポート対象企業の選定は当社が独自の判断に基づき行っているものであり、契約先金融機関を含む第三者からの指定は一切受けておりません。レポート執筆者、並びに当社と本レポートの対象会社との間には、利益相反の関係はありません。

(マネックス証券)


マネックス証券
株式売買手数料(指値) 口座開設
10万円 30万円 50万円
100円 250円 450円
【マネックス証券のメリット】
日本株投資に役立つ「決算&業績予想」、信用取引ではリスク管理に役立つ信用取引自動決済発注サービス「みまもるくん」が便利。米国株は最低手数料5ドル(税抜)からお手軽に投資が可能で、米国ETFを通じて世界中に分散投資できる。投資先の調査、リスク管理、リスク分散など、じっくり腰をすえた大人の投資ができる証券会社と言えるだろう。一方、短期・中期のトレードに役立つツールもそろっている。逆指値ほか多彩な注文方法が利用できる上に、板発注が可能な高機能無料ツール「新マネックストレーダー」が進化中だ。日本株、米国株、先物取引についてロボットの投資判断を日々配信する「マネックスシグナル」も提供しており、スイングトレードに役立つ。
【関連記事】
◆AKB48の4人が株式投資とNISAにチャレンジ!「株」&「投資信託」で資産倍増を目指せ!~第1回 証券会社を選ぼう~
◆マネックス証券おすすめのポイントはココだ!~日本株手数料の低さ、ユニークな投資ツールが充実しているネット証券大手
マネックス証券の口座開設はこちら!

 

株主優待名人の桐谷さんお墨付きのネット証券!最新情報はコチラ!
ネット証券口座人気ランキングはコチラ!
NISA口座を徹底比較!はコチラ
株主優待おすすめ情報はコチラ!
優待名人・桐谷さんの株主優待情報はコチラ!

 

Special topics pr

ZAiオンラインPickUP
[クレジットカード・オブ・ザ・イヤー2017]2人の専門家が最優秀クレジットカードを決定! 2017年版、クレジットカードのおすすめはコレ! おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き その 【株主優待】最新の株主優待情報更新中! アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、 本当は“ゴールド”ではなく“プラチナ”だった!? 日本初のゴールドカードの最高水準の付帯特典とは?
ランキング
1カ月
1週間
24時間
じぶん銀行住宅ローン 「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証 アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!


 

10月号8月21日発売
定価730円(税込)
◆購入はコチラ!

Amazonで「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!


【最強「株」ランキング&ふるさと納税・秋冬版】
速報! 上方修正必至好スタート株13
・3年で2倍を狙う「儲かる株」ランキング!
成長+割安+配当の「3拍子揃った最強株25」
[17-18年秋冬版]ふるさと納税 大カタログ
・禁断の ふるさと納税「還元率」ランキング
株で1億円作る とっておきのマル秘ワザ
美人主婦のコツコツ「デイトレ」術!
・毎月分配型投信「本当の利回り」激辛診断!
・アナタの危険度は?「老後貧乏」から脱出!
利回り6%超も! 直近3カ月の「新設優待株」
・まだ買える? 高値更新中の米国株をチェック
・勝谷誠彦の「兵庫県知事選挙・散財記」

「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!

>>「最新号蔵出し記事」はこちら!

>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

Apple Pay対応のクレジットカードで選ぶ! Apple Payに登録して得する高還元率カードはコレ! 堀江貴文や橘玲など人気の著者のメルマガ配信開始! クレジットカードに関するクチコミ情報大募集中!