株式レポート
8月12日 8時10分
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マネックス証券

米国市場は中国人民元の切り下げを受けて大幅反落 日本市場は米国株安で続落か - 市況概況

NYダウ: 17402.84  ▼212.33 (8/11)
NASDAQ: 5036.79  ▼65.01 (8/11)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

  1. 概況

    米国市場は、中国人民元の切り下げを受けて中国の景気減速懸念が強まったうえ、ドル高による米企業業績への悪影響も心配され、投資家がリスク回避姿勢を強めるなか大幅反落となりました。また、原油価格の下落も相場の重石となりました。欧州株の大幅下落もあって取引開始直後から大きく下げたダウ平均は午後に260ドル安余りまで売られると、その後も安値圏で軟調な推移を続けました。ダウ平均は引けにかけてやや下げ幅を縮めたものの結局212ドル安の17,402ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は65ポイント安の5,036ポイントとなりました。

  2. 業種別動向

    業種別S&P500株価指数は全10業種のうち公益事業と電気通信サービスを除く8業種が下げました。なかでも素材が2%近く下落したほか、情報技術、資本財・サービス、一般消費財・サービスも1%を超える下げとなりました。

  3. 個別銘柄動向

    ダウ平均構成銘柄は30銘柄中25銘柄が下げました。中国市場の成長が業績をけん引してきたアップル(AAPL)が5%超下げ、ダウ平均構成銘柄で下落率トップとなったほか、キャタピラー(CAT)やインテル(INTC)などの下げも目立ちました。また、原油価格の下落を受けてシェブロン(CVX)やエクソンモービル(XOM)も軟調でした。ダウ平均構成銘柄以外では7-9月期の業績見通しが市場予想を下回ったラベルプリンター大手のゼブラ・テクノロジーズ(ZBRA)が急落し、四半期決算で売上高が予想に届かなかったうえ、一部事業を売却すると発表した情報セキュリティーのシマンテック(SYMC)も大幅安となりました。一方で新会社アルファベットを設立して持ち株会社制に移行すると発表したインターネット検索のグーグル(GOOG)が大幅高となり、住友生命保険が約37億3200万ドルで買収すると発表した生保のシメトラ(SYA)が大きく上昇しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】

本日の日本市場は米国株安を受けて続落でのスタートが予想されます。昨日の日本市場は人民元の切り下げを受けて下落に転じ反落となりましたが、本日も人民元の動向に神経質な展開となりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)

【為替・金利等】元切下げで円安容認余地が拡大
<ポイント>

◆昨日は、人民元の予想外のタイミングでの1.9%の切り下げを受けて、アジア輸出競合国・対中輸出依存国通貨(シンガポールドル、韓国ウォン、台湾ドルなど)が売られたほか、中国景気減速懸念を強め、コモディティ価格下落を通じてコモディティ通貨(ロシアルーブル、豪ドル、NZドル、チリペソ、ブラジルレアル、南アランド、メキシコペソ)などがつれ安となったのが特徴的だった。

◆円も人民元・他のアジア通貨につれ安となり、発表前の124.60円前後からNY時間にかけて一時125.21円と125円台にしっかり乗せたかたちで、6月5日の年初来高値(125.86円)に接近した。

◆本日は、人民元基準相場が続落するようだと、豪ドルなどへの売り圧力が続きそうだ。また、本日発表の中国主要経済指標の予想比下振れも、コモディティ価格下落を通じて豪ドルなどの下押し圧力となり易い。

◆ドル/円は、人民元安継続の場合、他のアジア通貨つれ安も合わせて、実効ベースでの円高化につながることから、政府・日銀が対ドルでの円安を容認する余地が拡大する。125円程度の「黒田シーリング」の重要性を弱め、125円台定着と更なる上昇の可能性が高まっている。

◆英労働市場統計では加速傾向にある週平均賃金が注目だが、今回は前月と同ペースに留まる予想となっており(振れが大きい賞与を除いた分)、予想を下振れた場合の更なる利上げ期待の後退とポンド安リスクに注意したい。

(マネックス証券 シニア・ストラテジスト 山本 雅文)

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(マネックス証券)


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