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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

「ミッションは何か」ミッションが定まれば取るべき行動は明らかである

上田惇生
【第188回】 2010年3月29日
著者・コラム紹介バックナンバー
『非営利組織の経営』
ダイヤモンド社刊
1890円(税込)

 「考えるべきは、ミッションは何かである。ミッションの価値は、正しい行動をもたらすことにある」(ドラッカー名著集『非営利組織の経営』)

 ドラッカーが好きな“ミッション”の例は、かつての通信販売会社シアーズのものだという。「われわれのミッションは、農家のためにバイヤー役を務めることである」。

 このミッションの下では、取るべき行動は明らかである。農家が必要とする優れた製品を安く安全確実に提供すればよい。

 ドラッカーは、病院の救急治療室のミッションの検討に手を貸したことがある。答えは「患者を安心させること」だった。

 だがそのためには、一分以内に診察しなければならなかった。それがミッションであり、ミッションに続く行動だった。それが患者を安心させる唯一の道だった。

 ドラッカーは、非営利組織(NPO)の活動が重要だから、その発展に力を入れた。しかしそれだけではなかった。企業の手本になるから、非営利組織のマネジメントにも力を入れた。

 そして、非営利組織にとって最も重要であり、かつ企業が学ぶべき最も重要なことが、ミッションを持ち、そこから行動を導くことだった。

 「ミッションは、行動本位たるべきものである。さもなければ、単なる意図に終わる。ミッションとは、組織に働く者全員が、自らの貢献を知りうるようにするものでなければならない」(『非営利組織の経営』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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