株式レポート
8月24日 8時11分
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米国市場は中国の景気減速懸念で大幅続落 本日の相場見通しはチーフ・ストラテジスト広木隆による臨時コメントを掲載 - 市況概況

NYダウ: 16459.75  ▼530.94 (8/21)
NASDAQ: 4706.04  ▼171.45 (8/21)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

  1. 概況

    先週末の米国市場は大幅続落となりました。21日発表の8月の中国製造業PMIが2009年3月以来の低水準となったことで中国景気の減速懸念が一段と強まったうえ、原油先物価格が一時40ドルを割り込み6年5ヵ月ぶりの安値を付けたことも嫌気されました。こうしたなか一日を通して下げ幅広げたダウ平均は530ドル安の16,549ドルとほぼ安値引けとなり、年初来安値を更新して4日続落で取引を終えています。ダウ平均の下げ幅は2011年8月8以来ほぼ4年ぶりの大きさでした。また、S&P500株価指数が64ポイント安1,970ポイントと節目の2,000ポイントを割り込み年初来安値を付けたうえ、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は71ポイント安の4,706ポイントと2月2日以来ほぼ半年ぶりの安値となっています。

  2. 業種別動向

    業種別S&P500株価指数10業種全てが下げました。なかでも情報技術が4%を超える下落となったほか、エネルギーと一般消費財・サービス、ヘルスケア、金融の4業種が3%以上の下げとなっています。

  3. 個別銘柄動向

    ダウ平均構成銘柄は30銘柄全てが下げました。なかでもアップル(AAPL)が6%を超える下落となり、ダウ平均構成銘柄で下落率トップとなったうえ、マイクロソフト(MSFT)も5%以上の下げとなりました。そのほかナイキ(NKE)やゴールドマン・サックス(GS)、シェブロン(CVX)も4%を超える下落となっています。また、ダウ平均構成銘柄以外では四半期決算が減収減益となった農機のディア(DE)が急落しています。一方で1株利益が市場予想を上回ったヒューレット・パッカード(HPQ)が小幅に上昇しました。

    (マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)

【VIEW POINT: 今日の視点】

今日の相場見通しについては下記のチーフ・ストラテジスト広木隆による臨時コメントをお読みください

<チーフ・ストラテジスト広木隆による臨時コメント - 世界株式市場急落と本日の日本株相場見通し>

先週末、米国株の急落を受け、シカゴCMEの日経平均先物も大幅安となり、清算値は1万8970円と節目の1万9000円を割り込んで引けた。週明けの東京市場もこの水準が意識され、底割れに対する警戒感が強まっている。

しかし、1万9000円を割り込んだシカゴ先物の値段は明らかに売られ過ぎである。1万8970円というのは日経平均のボリンジャーバンドでマイナス5シグマに当たる水準だから、さすがにそこまではないと考える。前回、ギリシャ・中国不安で急落した7月9日もローソク足の下ヒゲの先端がマイナス4シグマにタッチして、そこから急反発した。

今日も1万9000円すれすれのところを試す場面もあるかもしれないが、今日は押し目買いが入ると思う。先週はまだ夏休みから戻っていない市場参加者も多く、メインプレーヤー不在のなか、狼狽売りで急落した面もあった。急激なグローバルのリスクオフの波に呑まれて、わけもわからず、ポジションを落とした向きもあったろう。日本株を売りたくて売ったわけじゃない。「売らされた」相場である。この週末に冷静になって考えれば売られ過ぎと判断する投資家が出て来てもおかしくない。

そもそも、実際に悪材料が新たに出たわけでないのに、不安心理だけが過剰に膨らんでいるのが実態であろう。中国景気が減速しているのはその通りだが、それは今に始まったことではない(詳しくはストラテジー・レポートご参照)。中国に出張し、ミーティングを持ったが悲観論は聞かれなかった。景気減速は既定路線であり、それと中国株式市場の混乱や人民元引き下げとはあまり関係がない。そういうのをごっちゃに捉えているところが今回の世界株安の原因のひとつであろう。その点に対する理解が徐々に進めば市場も落ち着きを取り戻す。

こういう急落局面で僕がいつもいうのは、価格の調整は速いが需給の調整に時間がかかるというもの。目先、短期的な底入れとなって、そこそこ反発するだろう(近日中に2万円くらいまでは簡単にもどるだろう)が、結局アメリカの利上げの状況を見極めるまでは、本格的な相場の安定は先になるだろう。

(マネックス証券 チーフ・ストラテジスト 広木 隆)

【為替・金利等】爆買いから爆発へ
<ポイント>

◆先週金曜は、中国財新製造業PMIの予想外の悪化と中国株価の続落を受けて、世界景気減速懸念が強まり、ドル/円は米株安と米利回り低下を受けて一時122円割れへ大きく下落した。

◆世界景気減速懸念の中で原油価格が下落したことから、カナダドルなど産油国通貨が下落したが、豪ドルの下落は小幅で、NZドルは反発するなど、コモディティ通貨はまちまちの動きとなった。

◆ユーロはユーロ圏PMIの予想比上振れもあって避難通貨と捉えられ、米利回り低下の中で対ドルを中心に続伸、一時1.1389ドルと1.14ドル台に迫った。ユーロ/円も一時139円丁度へ上昇した。

◆本日は、英国が休場で重要イベントが殆どない中、中国株価やコモディティ価格を睨んだ展開となりそうだ。22日には山東省でも爆発事故があり実体や心理面への影響も懸念される。週末に中国当局が景気刺激策を発表するとの期待もあったが期待外れに終わる中、世界的株安と米利回りの低下を通じて軟調が続きそうだ。目先の下値目途は7月8日の120.41円へ目線が下がってきている。

◆豪ドルも中国株価や商品市況の軟調を眺め下落し易い。米ドル/円と豪ドル/米ドルが同時に下落する局面であれば、米ドル/円よりも豪ドル/円の方が下落が大きくなりそうだ。

◆他方、ユーロ/ドルは中国景気減速懸念、世界的株安、米利上げ期待の後退の中で上昇し易い。

(マネックス証券 シニア・ストラテジスト 山本 雅文)

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(マネックス証券)


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