ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
金融市場異論百出

「この国は大丈夫?」と不安呼ぶ
中央銀行の国債買い入れオペ

2010年3月31日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 今後の日銀金融政策の焦点は、国債買い入れオペの増額を行うか否かにあるだろう。「海外の主要中央銀行は大胆にやっている」という声も聞こえてくる。しかし、その代表例であるイングランド銀行(BOE)は、現在非常に悩ましい状況に陥っている。

 BOEは昨年3月から量的緩和策を開始し、英国債(ギルト債)を大規模に購入してきた。買い入れ額は1983億ポンドに達する。

 10年国債の利回りと10年物OISレート(今後10年間のポンド銀行間オーバーナイト金利の推移予想)のスプレッド(開き)を見てみよう。一般に、国債のリスクプレミアムが高まれば、このスプレッドは大きくなる。

 リーマンショック(2008年9月15日)から量的緩和策導入決定前日(09年3月4日)までのスプレッドは平均0.4%。それが、国債買い入れ策決定(09年3月5日)から11月上旬は、平均0.04%へ縮小した。当時は国債買い入れオペの効果が表れていた。

 ところが、その後、様相が変わり始めた。今年1月初から3月19日までのスプレッドは平均0.52%だ。国債買い入れ策の効果が見えなくなってしまった。

 この状況に直面したBOEは、国債買い入れ策を拡大するのではなく、追加購入を見送っている。同行の3月金融政策委員会議事要旨によると、国債を含むポンド建て資産のリスクプレミアムが上昇しているとの警戒が示されている。

1
nextpage

今週の週刊ダイヤモンド

2017年1月21日号 定価710円(税込)

特集 天才・奇才のつくり方 お受験・英才教育の真実

お受験・英才教育の真実

【特集2】
村田 vs TDK
真逆のスマホ戦略の成否

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事


金融市場異論百出

株、為替のように金融市場が大きく動くことは多くないが、金利の動向は重要だ。日本を代表する日銀ウォッチャーが金融政策の動向を分析、金融政策の動向を予測する。

「金融市場異論百出」

⇒バックナンバー一覧