株式レポート
8月28日 17時26分
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マネックス証券

米国株高、中国株高でリスクオンムード高まり日経平均500円超の大幅続伸 - 市況概況

  1. 概況

    本日の日本株式市場は日経平均が561円高の1万9136円と大幅に上昇して3日続伸し、1万9000円の節目を回復しました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて大幅に上昇しました。昨日発表された4-6月の米国GDP改定値が、速報値から大きく上方修正されたことが好感され、ダウ平均は369ドルの大幅上昇、ドル円は121円台まで円安ドル高が進みました。欧州株も上昇するなど世界的にリスクオフムードがやわらいだことを受け、日経平均は334円高の1万8908円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後に上げ幅を広げるとまもなく1万9000円の節目を回復しました。その後もじりじりと上げ幅を広げた日経平均は前場を513円高と大幅高で取引を終えました。後場に入ってしばらくは前引け水準での取引が続いた日経平均ですが、13時半頃から一段高となり、上げ幅を600円超まで広げる場面も見られました。その後はやや上げ幅を縮めたものの本日の高値圏で取引を終えた日経平均は、節目として意識されやすい200日移動平均を回復し、足下3日間の上げ幅は1,300円超に達しました。東証1部の値上がり銘柄数は1,822と全面高の商状で、東証33業種は空運業を除く32業種が上昇、上昇率上位には非鉄金属、鉄鋼、鉱業、卸売業、石油石炭製品といったコモディティ関連業種が入りました。また、輸送用機器や電気機器がともに4%超の上昇と、外需関連業種も高い上昇率となりました。

  2. 個別銘柄動向等

    東証1部の売買代金上位100銘柄のうち下落は6銘柄のみと、全面高となりました。トヨタ(7203)が4.6%高、メガバンク3行が揃って4%前後の上昇となったほか、売買代金9位のアルプス電気(6770)が6.5%高、13位のファナック(6954)が5.4%高と大きく売られていた外需株への買戻しも目立ちました。また、WTI原油先物価格が昨日10%超の上昇を記録したことを受け、三井物産(8031)、三菱商事(8058)がともに6%超の上昇、伊藤忠(8001)が8%の上昇と大手商社が大きく上昇しました。一方、NTTドコモ(9437)が0.7%安、NTT(9432)が0.1%高とほぼ横ばい、KDDI(9433)が1%の上昇にとどまりました。資金の逃避先となっていた通信などの内需関連の一角に利益確定売りの動きが出たようです。

【VIEW POINT: 明日への視点】
極端なリスクオフムードでパニックとなっていた市場は徐々に落ち着きを取り戻しつつあります。ただ、中国経済の減速懸念が払拭されたわけではなく、今後も荒っぽい値動きが継続する可能性も十分にあります。警戒を怠らず、引き続きリスク管理に特に気をつけたい局面が続きそうです。また、来週はISM製造業景況感指数や雇用統計など米国の重要経済指標が多く発表されます。足下で後退していた9月の利上げ開始観測が再び高まる可能性もあり、経済指標の発表内容には特にご注意いただきたいと思います。

【中国株式市場】
回復継続

  1. 概況

    本日の上海総合指数は148ポイント高(4.8%)の3,232ポイントと大幅続伸し、3,200ポイントを回復しました(年初来ではほぼ横ばいの水準)。中国の創業板指数(日本のマザーズ市場に相当)も122ポイント高(6.2%)の2,082ポイントと節目の2,000ポイントを上回りました。また、香港ハンセン指数は日本時間16時時点で125ポイント高の2万1,963ポイントと上昇して取引されています。

    中国市場は、中国財政省が既存の借入金の借り換えを目的とした地方債の発行限度額を2兆元から3.2兆元に引き上げることを承認したことで、地方債務問題の解決につながるとの期待が広がったほか、中国の人力資源社会保障省の幹部が今朝公的年金の2兆元が投資可能と発言し、その一部が株式市場に流入するとの期待も高まり、上海総合指数は3,100ポイント台に乗せて始まりました。また、昨日国務院(内閣に相当)が発表した鉄道建設や水利事業などのインフラ投資加速計画が引き続き買い材料となり、鉄道や建築などの業種が大きく買われ、ほぼ高値引けとなりました。

    香港市場は、昨日の欧米市場が大きく上昇するなか、中国の中央債と地方債のスワップの引き上げや幹部の年金投資に関する発言なども材料視され、ハンセン指数は2%超上昇してスタートしました。その後、前日大きく上昇した反動から利益確定売りが出て、上げ幅を縮める展開となったものの、本土市場の引けにかけての大幅上昇に牽引され、2万2,000ポイントの近辺で堅調推移が続いています。日本時間16時時点で、商工業株指数が1%超上昇しているほか、金融事業株も小幅ながら続伸しています。一方、不動産株指数と公益事業株は軟調に推移しています。

  2. 個別銘柄動向等

    香港市場では、中国石油化工(シノペック、石油・ガス等、0386)が4%超上昇しています。前日引け後に発表した2015年6月中間決算で、2015年1-9月期業績が前年同期の赤字から黒字に転換する見通しを明らかにしたことや、原油価格が大幅に上昇したことが好感されました。また、中国海洋石油(CNOOC、石油・ガス等、0883)もつれ高となっています。さらに、中国鉄建(鉄道メーカー、1186)では国内の鉄道建設の加速方針が引き続き好感されているほか、中国とタイの鉄道敷設で9月に政府間の契約が締結されることも支援材料となり、2%余り上昇しています。

    一方、冴えない決算を受けて、銀行株が揃って軟調に推移しています。なかでも、交通銀行(バンク・オブ・コミュニケーション、商業銀行、3328)と中国工商銀行(商業銀行、1398)は2%超下落したほか、中国銀行(バンク・オブ・チャイナ、商業銀行、3988)も1%余り下げています。また、原油の反発によるコスト上昇懸念から国泰航空(キャセイ・パシフィック・エアウェイ、旅客航空輸送業、0293)も約1%値下がりしています。

【VIEW POINT: 明日への視点】

来週の抗日戦勝記念式典(9月3日)を控え、中国人民銀行による資金供給や政府による財政出動などが続くとみられるほか、上海総合指数が連日で大幅高となったことで底入れ期待も強まっており、来週は本土市場と香港市場とともに続伸してのスタートが予想されます。抗日戦勝記念式典を迎え、どこまで上値を伸ばせるかがポイントといえます。なお、来週9月1日に政府が集計する中国製造業PMIの発表も予定されており、注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部)

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(マネックス証券)


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