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「グレートカンパニー」の条件
【第3回】 2015年9月7日
著者・コラム紹介バックナンバー
リッチ・カールガード,野津智子 [翻訳家]

アップルCEOが実行する
世界標準の「ハードワーク」の実体とは?

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『フォーブス』誌発行人を務め、連続起業家でもあるリッチ・カールガードは「成功し続ける企業」の5つの条件を、全米企業への取材から明らかにした。本連載は『グレートカンパニー――優れた経営者が数字よりも大切にしている5つの条件』からそのエッセンスを紹介する。第3回は、アップルCEO ティム・クックの実践する圧倒的な「ハードエッジ」の重要性がテーマだ。

朝四時半に
社員にメールを送るティム・クック

 2012年9月にアップルが時価総額で世界第1位になったとき──その地位は翌年明け渡してしまった。もっとも、また獲得するかもしれない──、CEOを務めていたのはティム・クックだった。CEOになってまだ13ヵ月。それ以前は2007年から最高執行責任者(COO)を務めていた。

 クックは大企業のCOOとして世界一だと広く認められている。なぜそれほどまでに素晴らしい成果をあげられたのか。

 理由の一つは、クックが仕事の鬼だったことだ(今もだが)。
 たいてい、クックは朝四時半に社員たちにメールを送る。食事をせず、エネルギーバーだけで一日を過ごすことはしょっちゅうだ。日曜の夜にはアップルのマネジャーたちと会議をし(幸いなことに、電話会議だ)、その週のことを話し合う。

 また、何が何でもずば抜けて優秀であろうとし、仲間にも同じレベルであることを求める。
 たとえば、あるマネジャーが中国の工場に問題があると述べたとき、クックは信じられないという顔でそのマネジャーを見つめた。〈きみはなぜ、今ここにいるんだ〉とクックは聞いた。〈すぐに中国へ飛んで、問題を解決してこい〉。そのためマネジャーは荷物も持たず出発したのだった。

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リッチ・カールガード [フォーブス誌発行人]

 

『フォーブス』誌発行人、人気コラムニスト。アントレプレナーとしても数多くの起業を成功させている。ベンチャー投資家。2004年に刊行された『Life2.0』は『ウォールストリート・ジャーナル』紙でビジネス書・ベストセラー・リストに入った。起業家としては『アップサイド』誌や、ガレージ・テクノロジー・パートナーズ社、チャーチル・クラブを共同で創設している。アーンスト&ヤング社のアントレプレナー・オブ・ザ・イヤーを受賞。スタンフォード大卒。シリコンバレー在住。

 

野津智子 [翻訳家]

 

獨協大学外国語学部フランス語学科卒業。主な訳書に『リチャード・バンドラーの3日で人生を変える方法』(ダイヤモンド社)、『仕事は楽しいかね?』(きこ書房)、『チームが機能するとはどういうことか』『シンクロニシティ[増補改訂版]』(ともに英治出版)、『夢は、紙に書くと現実になる! 』(PHP研究所)、『外資系キャリアの出世術』『スタンフォード・インプロバイザー』(ともに東洋経済新報社)などがある。


 


「グレートカンパニー」の条件

『フォーブス』誌発行人であり、連続起業家・人気コラムニストでもある著者が、シリコンバレーからウォール街まで全米企業を徹底取材!フェデックス、SAP、ネストラボ、スペシャライズド……本連載では、現代において生き残る「成功し続ける」企業の強さの秘密が明らかにしていきます。コストやサプライチェーンといった「数字」で表すことのできる要素以外の部分にこそ永続企業の競争優位は存在するのです。

「「グレートカンパニー」の条件」

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