貯金のプロが教えるネット銀行活用術
【第5回】 2015年9月16日公開(2017年10月23日更新)
バックナンバー 著者・コラム紹介
八ツ井慶子

「楽天銀行」と「楽天証券」はセットで使うのが得!
預金金利が5倍、配当金受取で現金プレゼントなど、
証券と銀行の連携でさらに得するサービスが充実!

 ネット銀行は、それぞれの特性によっていくつかのジャンルに分けることができますが、前回は証券会社とセットで使うと得をするネット銀行として、SBI証券と連携できる「住信SBIネット銀行」、大和証券と連携できる「大和ネクスト銀行」の紹介をしました。
(前回の記事⇒個人投資家は「証券系」ネット銀行を使わないと損!「金利が上がる」「手数料が無料になる」など、ネット証券と連携すれば得するネット銀行を紹介!

 これらに加えて、「楽天銀行」も証券会社と連携することができる“証券系”とも言うべきネット銀行の一つです。

 楽天銀行
コンビニATM出金手数料 振込手数料
セブン-
イレブン
ローソン ファミリー
マート

(E-net)
ミニストップ
(イオン銀行)
月0~7回まで無料
(以降200円)
※預金残高などで変化
月0~7回まで無料
(以降250円)
※預金残高などで変化
月0~7回まで無料
(以降200円)
※預金残高などで変化
 同行あて:無料
 他行あて:152~238円
  (ゆうちょ銀行あては一律95円
【楽天銀行のメリット】
「楽天証券」との口座連動サービス「マネーブリッジ」を使えば、普通預金金利が5倍に大幅アップ!振り込みなど、さまざまな銀行取引で「楽天スーパーポイント」が貯まる!コンビニ・みずほ銀行などのATM手数料が、月最大7回まで無料
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【楽天銀行の金利・手数料・メリットは?】楽天証券との口座連動により普通預金金利が5倍に!振込などの取引で「楽天スーパーポイント」も貯まる


楽天銀行」と連携できる証券会社とは、言うまでもなく「楽天証券」です。

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【関連記事】【楽天証券おすすめのポイントはココだ!】使いやすいトレードツール「MARKETSPEED」がおススメ
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「楽天グループ」らしく、サイトは情報がぎっしり。

 「楽天銀行」は、母体が楽天グループということもあって、昔ながらの金融機関とは異なる部分が多々あります。その違いは「楽天銀行」のサイトを見ても明らかです。他行のサイトとはやや異なり、多少ショッピングサイトのような雰囲気があるかもしれません。

 昔ながらのスクエアな銀行サイトの雰囲気に慣れている人だと、「楽天銀行のサイトは使いづらい」と感じる場合もあるでしょう。たしかに、ごちゃごちゃ感はあるので、この辺は好みのわかれるところだと思います。

 ただ、サービスの充実ぶりは目を見張るものがあり、利用する価値は十分あると言えます。今回はそんな「楽天銀行」の特徴や注目サービスを見ていきましょう。

【証券系ネット銀行その(3)】楽天銀行
金融商品の取り扱いが証券会社並みに多い!

 以前、「楽天銀行」は「イーバンク銀行」という名前でした。2001年に開業したネット銀行としては老舗の「イーバンク銀行」を楽天グループが買収したことにより、2010年から現在の「楽天銀行」という名前に変わったのです。

楽天銀行」の商品やサービスの有無をまとめると、以下のようになります。

◆楽天銀行の商品・サービス

○普通預金
○定期預金
○外貨預金
×公共料金の口座引き落とし
○住宅ローン
○金融商品の販売


 まず、一つだけ「×」がついた公共料金の口座引き落としですが、下の図のように、電力各社や水道各社がまだ不可です。ただし、クレジットカードの「楽天カード」とキャッシュカードが一体化した「楽天銀行カード」を作れば、クレジットカード経由でどの公共料金でも支払うことができます。

楽天カードや楽天デビットカード(利用すると、楽天銀行の預金口座から即時引き落とされる、現金代わりに使えるカード)などのユーザーなら、ほとんどの公共料金を支払えるので便利だ。
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 前回もお話ししましたが、給与振込や公共料金引き落とし用のメインバンクとしては、都銀などの普通の銀行がやはり便利です。これに対し、ネット銀行は主に預金を置いておくためのサブバンクとして、2つ以上の銀行を使い分けるのがおすすめです。そうすれば、公共料金の引き落としが難しいというネット銀行全体の問題点も、さして気にならなくなるでしょう。

 公共料金の口座引き落とし以外の商品・サービスについては、「楽天銀行」はかなり充実しています。外貨預金の取り扱い通貨は現状7通貨で、比較的珍しい「人民元預金」まで取り扱っていますし、投資信託は取扱い本数2000本以上と、証券会社に勝るとも劣らない充実ぶりです。多すぎてもかえって選択が難しい面もありますが、多くの選択肢の中から自分で見極めたい人にはいいかもしれません。

 証券系のネット銀行の中には、「大和ネクスト銀行」のように「投資信託などの金融商品は、提携している証券会社(この場合は大和証券)で買ってくださいね」という感じで、サービス内容がバッティングしないよう、明確に分業しているところもあります。「大和ネクスト銀行」は大和証券のユーザーしか口座開設できないので、これは当然といえば当然です。

 一方、「楽天銀行」は楽天証券と提携しながら、自らも豊富に投資信託を取り揃えています。2000本以上取り揃えているということは、国内のめぼしい投資信託はほとんど買えるということを意味しています。

 通常、「NISA(少額投資非課税制度)」の口座を開くときには、投資商品の取り扱いが少ない銀行よりも、断然、証券会社をおすすめしますが、NISAを投信で利用したいと思っているのであれば、「楽天銀行」も十分アリでしょう。

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月0~7回まで無料
(以降200円)
※預金残高などで変化
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※預金残高などで変化
月0~7回まで無料
(以降200円)
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「マネーブリッジ」に利用登録するだけで
自動的に普通預金の適用金利が5倍になる!

 「楽天銀行」では、「住信SBIネット銀行」や「大和ネクスト銀行」と同様に証券会社との連携サービスも行っています。それが「マネーブリッジ」です。

 「楽天銀行」と「楽天証券」の口座を連携させる「マネーブリッジ」を利用することで、さまざまなサービスが受けられるようになります。

特に楽天証券ユーザーだと得できる「マネーブリッジ」。楽天証券ユーザーなら楽天銀行に口座を開き、マネーブリッジを活用するのがおすすめだ。
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 「マネーブリッジ」を利用するには、まず「楽天銀行」と楽天証券の口座を開設している必要があります。すでに両方に口座を持っていれば、利用のための手続きはほんの数分で終了します。

「マネーブリッジ」の場合、「住信SBIネット銀行」の「SBIハイブリッド預金」とは異なり、新たに別の口座ができるわけではありません。サービスに申し込むと、従来の普通預金の口座と証券口座を連携できるようになります。もちろん無料です。

 そして、この「マネーブリッジ」を申し込んだ人は、それだけで楽天銀行の普通預金に優遇金利が適用されます。通常の金利は0.02%(2015年9月3日現在)と、一般の都銀レベルで低水準ですが、「マネーブリッジ」に申し込んだ後は、これが5倍の0.1%まで跳ね上がるのです。高金利とされている住信SBIネット銀行の「SBIハイブリッド預金」の優遇金利(2015年9月3日時点で0.07%)と比較しても、さらに高水準です。換金性が高く、この金利水準は魅力的です。

 また、証券会社の口座にお金を入れておくと、そのお金は自動的にMRFで運用されます。MRFとは、国債や政府保証付き債券といった、信用力の高い商品に投資する投信の一種です。MRFで運用された分、分配金がもらえますが、現在その水準は銀行の普通預金金利とほぼ同レベルです。証券会社によって多少異なりますが、大体0.02%前後です。

 それを考えると、楽天証券に口座を持っている人は、ただお金を入れっぱなしにしているよりも、「楽天銀行」に口座を開設して「マネーブリッジ」に申し込んだ方が、優遇金利がついて圧倒的にお得になるわけです。

 証券口座に入れているお金は、常に全力で投資に回されるとは限りません。買うタイミングをうかがい、寝かせている時期もあるものです。場合によっては、その寝かせている期間が長期にわたることもあります。そんなとき、寝かせているお金に通常の5倍の優遇金利が適用されれば、かなりお得と言えるでしょう。

 さらに、株式投資をしている人(特に中長期で株式を保有する兼業投資家)にとっては、とても魅力的なプログラムもあります。それは、株主配当金を「楽天銀行」で受け取ると、1件につき10円もらえるというユニークなプログラムです。配当金目当てに多数の株式投資をしている人なら非常にお得です。楽天証券で株式投資をしている人は、ぜひ「楽天銀行」で配当金の受け取りを検討してみてください。

楽天銀行でさまざまな取引をするたびに
楽天スーパーポイントがどんどん貯まっていく!

 加えて、「楽天銀行」には楽天グループならではのメリットがあります。それは「楽天スーパーポイント」を貯められる点です。

「楽天スーパーポイント」は、楽天市場で買い物をすると、100円につき1ポイントのペースで貯まります。また、「楽天カード」を使ってクレジット払いで買い物をすれば、ネットショッピングに限らず、街中のコンビニやガソリンスタンドなどでもポイントを貯めることができます。

 貯めたポイントは楽天市場の全ショップで利用可能。ANAマイルなど、その他のポイントと交換することもでき、利便性が高いため、ネットショッピングが好きな人を中心に貯めている人は多いのではないでしょうか。

 その「楽天スーパーポイント」を、「楽天銀行」でも貯めることができます。そのためには、まず「ハッピープログラム」というユーザー優遇プログラムに登録する必要があります。「ハッピープログラム」に登録すると、その後はエントリーするだけで「取引」ごとに「楽天スーパーポイント」が貯まり、「楽天スーパーポイント」を振込手数料などに利用できるようになります。

 ここで言う「取引」には、給与や賞与の受け取り、口座振替、他行口座への振込、住宅ローンの利用、カードローンの利用、デビットカードの利用、即時入金サービスの利用、金融商品の売買など、大抵の銀行サービスを含みます。

銀行でさまざまな取引をする度にポイントが獲得できる。もらえるポイントは取引内容によって変化するが、会員ステージが上がると、通常の2~3倍にアップする。
拡大画像表示

 上の図版の「条件」に書かれた数字は預入資産です。つまり、預金の残高によっても、ポイントの優遇条件が変わるわけです。300万円以上の預入資産があれば、すぐに最大限のポイント優遇が受けられるようになります。

 預金だけでなく、さまざまな取引によってもレベルを上げることができ、レベルに応じてポイント優遇が受けられます。取引ごとにレベルは異なるので、それは左の表を拡大して確認してみてください。

 たとえば、レベルの高い取引に「楽天銀行を給与受け取り口座にする」「楽天銀行で住宅ローンを組む」があります。この2つの条件を満たせば、預金とは関係なくレベルが300に達するため、最上位の「スーパーVIP」に認定されます。すると、一番下のビギナーで1ポイントしかもらえない振込などの取引に際し、常に3倍のポイントが貯まるようになるのです。

 その他にも「ハッピープログラム」にはメリットが色々とありますが、まとめると次のようになります。

◆取引ごとに楽天スーパーポイントが貯まる
◆ATM手数料が無料になる(ビギナー以外)
◆給与・賞与・年金の受け取りがあると、他行振込手数料が3回無料
◆振込手数料を楽天スーパーポイントで支払える
◆住宅ローン融資事務手数料0.324%引き下げ


「ハッピープログラム」や「マネーブリッジ」があることから、「楽天銀行」は「楽天スーパーポイント」を貯めている人、すでに楽天証券に口座を持っている人にはお得な銀行と言えます。さらに、しばらく使わないお金を入れておけば、ATM手数料が最大で月7回無料で使えるので、資産の置き場所としてもぴったりでしょう。

 楽天銀行
コンビニATM出金手数料 振込手数料
セブン-
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ローソン ファミリー
マート

(E-net)
ミニストップ
(イオン銀行)
月0~7回まで無料
(以降200円)
※預金残高などで変化
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9月末までの住宅ローンキャンペーンに注目!
株主配当金の受け取りで得するプログラムも

2015年9月30日までに住宅ローンの借入をした人が対象のキャンペーン。

 「楽天銀行」はキャンペーンの豊富さも大きな特徴の一つです。この辺りは楽天グループらしいところですね。楽天市場でお得に買い物できる「楽天スーパーセール」と連動し、セール中に口座開設するとポイントアップするような企画も実施されています。直近のキャンペーンで注目したいのは、2015年9月30日まで実施している住宅ローンのキャンペーンです。

 次回、住宅ローンに力を入れているネット銀行を紹介予定ですが、「楽天銀行」は住宅ローンにも力を入れていて、フラット35の金利が業界最低水準です。前述のように、ハッピープログラムに登録していれば、住宅ローン融資事務手数料も引き下げられます。

 住宅ローンキャンペーン中に新規でエントリーしてから申し込み、実際に借り入れをすると、1万円相当の楽天スーパーポイントをもらえるのも、楽天グループらしいところです。

 今回まで、証券会社と連携するネット銀行についてご紹介しました。次回は住宅ローンで得するネット銀行を取り上げていきたいと思います。

(取材・構成/元山夏香)

 楽天銀行
コンビニATM出金手数料 振込手数料
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(以降200円)
※預金残高などで変化
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※預金残高などで変化
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