株式レポート
9月7日 7時49分
マネックス証券

米国市場は日本や欧州の株安を受けて大幅下落 日本市場は先週末の安値を試す展開か - 市況概況

NYダウ: 16102.38  ▼272.38 (9/4)
NASDAQ: 4683.92  ▼49.58 (9/4)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

  1. 概況

    米国市場は大幅下落となりました。日本や欧州の株式市場が大きく下げたことや、8月の米雇用統計で非農業部門雇用者集は市場予想を下回ったものの、6月と7月分が上方修正されたことに加え、失業率や平均時給が市場予想を上回る内容で9月利上げの可能性が払拭しきれなかったことなどが嫌気されました。取引開始直後から大きく下げたダウ平均は、レイバー・デーで連休となることもあって積極的な買いが入りにくいなか、さらに下げ幅を広げると午後に350ドル安近くまで売られました。その後ダウ平均は引けにかけてやや持ち直したものの、結局272ドル安の16,102ドルと3日ぶりに反落し大幅安で取引を終えました。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は49ポイント安の4,683ポイントと続落となっています。

  2. 業種別動向

    業種別S&P500株価指数は10業種全てが下げました。なかでも素材が2%安となったほか、金融も2%近く下落しています。

  3. 個別銘柄動向

    ダウ平均構成銘柄は全30銘柄が下落しました。なかでもデュポン(DD)が4%近く下げダウ平均構成銘柄で下落率トップとなったほか、ゴールドマン・サックス(GS)やIBM(IBM)、ゼネラル・エレクトリック(GE)なども2%以上下げました。また、ダウ平均構成銘柄以外では8月の既存店売上高が減少した衣料品大手のギャップ(GPS)が安く、動画配信サービスのネットフリックス(NFLX)がアマゾン・ドット・コム(AMZN)の動画配信サービス開始などによる競争激化懸念から売られました。さらにジャック・マー会長らが保有株を担保にして20億ドルの融資を受けると伝わったアリババ集団(BABA)も下落しています。一方で食品大手のゼネラル・ミルズ(GIS)から一部事業を取得すると発表して前日に大幅高となったB&Gフーズ(BGS)には引き続き買いが入り大幅続伸となっています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
米国市場が大幅安となったことに加え、ドル円も119円近辺まで円高に振れていることから本日の日本市場は下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は休場明けとなる上海市場の動向をにらみながらとなりそうで、先週末のザラ場安値を試すような展開となるかが注目されます。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)

【為替・金利等】ドル/円の反発には米金利より米株価が重要
<ポイント>

◆先週金曜は、米雇用統計後にドル/円やユーロ/ドルは上下に振れ方向感が定まらなかった一方、豪ドルやNZドルなどが対米ドルで大きく下落したのが特徴的だった。また、発表後ほどなくしてブラジルレアルなどの新興国通貨の下落や米株安も明確となったことから、リスク回避的な動きが広がった。

◆米雇用統計は、8月分の非農業部門雇用者数こそ+17.3万人と市場予想を下回ったが、過去計数が合計で4.4万人分上方修正され予想比下振れ分をほぼカバーしたこと、失業率は5.1%へ予想以上に低下、平均時給も前年比+2.2%と市場予想を上回るなど、全体としてはまずまずの結果で、米ドルの対豪ドルや新興国通貨での上昇や米株安、および米2年債利回りの小幅上昇はそうした認識を反映している。

◆ドル/円は、再開した香港株式市場や本邦株価が大きく下落したことから、欧州時間にかけて120円丁度近辺から119円割れへ大きく下落した。米雇用統計発表後はその評価を巡り上下したが、NY時間は米株安や米中長期債利回りの反落もあって軟調となり、119円丁度前後で引けた。

◆本日は、米国が休場で重要経済指標発表も殆どないことから、2連休明けの中国株式市場動向を眺めた展開となりそうだ。中国当局による押上げがあっても、不安定な状況が続けば市場心理は改善せず、ドル/円や豪ドルには下押し圧力がかかり続けそうだ。他方、中国株価が自然なかたちで反発に向かう場合には、まずまずの米雇用統計を再評価する動きとなり、ドル/円は119円台を回復しそうだ。

(マネックス証券 シニア・ストラテジスト 山本 雅文)

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(マネックス証券)


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