なぜ自分株式会社にこだわるのかというと、自分が好き勝手にできるようにするためには、他人を入れないことが大切だからです。

 いざ独立するとなると、1人では不安なため、仕事のできる気の合う仲間を誘いがちですが、これはかなり高い確率で失敗します。利益を貢献度に応じてどう分けるかというときに、必ず喧嘩になってしまいます。お金の絡むことに他人を巻き込むと、絶対に泥沼の喧嘩になるか、お金を持ち逃げされるかのどちらかです。

 自分が好きなようにやるためには、あえて身内も役員や社員にしないほうがいいでしょう。小さな会社の中には、兄弟や親子で役員に名を連ねているところが多いのですが、これもお金が絡むと、身内で骨肉の争いが始まります。自分株式会社では、あえて役員は自分1人だけがベストです。

 下手に事業を拡大したり、社員を増やそうなんて思わないでください。拡大しようとすると、税金の呪縛から逃れられなくなってしまいます。

 法人税や法人住民税は収益が上がった翌年に予定納税が大きく増えますから、働けば働くほど税金を納めるために、さらに一生懸命働かないといけなくなってしまいます。そうなってしまっては、国家や役人の思うつぼです(笑)

 自分株式会社は、税金をコントロールしつつ、悠々自適に暮らすために、あえて役員も自分だけがいいのです。