このように公務員であっても、不動産賃貸業については比較的寛容に認めている傾向がありますので、いきなりリスクを取りたくない方にとっては、まずストック型ビジネスである家賃収入を少しずつ増やし、本業以外での安定収入を確保しながら独立の準備を進めるのが、最も安全にサラリーマンを卒業する方法だと思います。

 サラリーマンがいきなり起業したいといって、銀行に融資をお願いしたとしても、おそらくどこも相手にしてくれません。しかし、銀行は担保至上主義ですから、抵当権を設定できる不動産を持っていけば、どこの銀行も喜んで検討してくれます。

 大家業はほとんど手間がかかりませんし、いろいろな付随する業務を外部の専門家に業務委託することができます。もちろん、自分の体を使ってリフォームしたり、客付業者さんに営業して回りたい人は、休日や空き時間を見つけて、自ら積極的に大家業にかかわることもできます。

 独立起業したみなさんが一番苦労しているのは、サラリーマン時代に比べて収入が極端に減ることです。そのリスクをカバーするために最も有益で容易なのが、不動産賃貸業である程度の安定収入を確保しておくことだと思います。