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平成版「お見合いおばさま」が“草食世代”の婚活を救う?

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2015年9月20日
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平成版「お見合いおばさま」は、異性とどう出会えばいいかわからない男女の救世主になるか?

 人は愛を紡ぎ生きた証しを今に残す。そして次の世代へとつないでいく――。

 人と人が愛し合う、そして結ばれる。そんな結婚を、恋愛を、今、避けている20代、30代男女が多いという。恋愛に臆病なのではない。ただ彼、彼女らは異性とどう出会えばいいのか。そして、付き合えばいいのか。それがわからないのだ。そこには自分よりも他人を傷つけやしないかという胸の内がある。

 「彼女ですか? 出来ないですよ。1年先も、5年先も、10年先も。寂しいですよ。でも、自分の嫌な面を本当に好きな人にはやはり見せられないです。それで好きな人が傷つくのが何よりも辛いからです。だから彼女は作らないのです。できないのです!」

 今年、30歳になる男性は恋愛に積極的になれない事情をこう話していた。高校は地元の進学校や大学、大学院、共に有名校の出身で部活は体育会、ジャニーズ系のルックス、育ちの良さがわかる身のこなし、大手企業勤務のエリート――と、その非の打ちどころのない経歴だけでも女性が放っておかないような彼だが、このように好きだからこそ、愛する人を傷つけたくない、ゆえに異性と付き合えないという傾向は今の20代、30代女性もまた同様だ。そんなあまりにも恋愛に奥手な20代、30代世代に業を煮やし、今、彼、彼女たち若い世代の仲を取り持つ年上女性が増えているようだ。

 20代、30代の若い男女ともSNSでつながり、そのプロフを紹介する男女にいつでも見せられるよう手配、食事会や合コンの開催、SNSを活用しての男女引き合わせといったそれは、戦前、戦後、高度経済成長期まで町にかならずひとりは居た「お見合いおばさま」を髣髴させるものがある。

 フリーライターのミチコさん(40)はそんな「平成版・お見合いおばさま」だ。

 最近、異性に縁遠いことで知られる一緒によく仕事をしている20代男性だが、聞けば彼女はいないという。それでミチコさんが通うフラワーアレンジメント教室のクラスメートの20代女性を紹介。ふたりはまだ交際には至っていないが、共に楽しく友達づき合いをするようになった。めでたく女友達ができた20代男性は、親しみを込めてミチコさんに「お母さんみたいですね」と言ってくる。

 「世話好きだからか。実生活では子供がいないのでお母さんではないのにとすねてみたり……。でも、おばさんって呼ばれるのは嫌かな。お姉さんでもないんだけど。まだ“お見合いおばさま”って言ってくれたほうがいいのよ!」

 こうミチコさんはむくれた様子をみせながらもその表情は満面笑み、縁結び役の喜びを隠さない。今年に入ってミチコさんがまとめた縁はこの男性だけに留まらない。大学時代の後輩女性2人の縁も取り持った。その縁を取り持つ方法はいかにも現代風だ。

 「友人男性が勤める会社の部下、20代男性2人をLINEで紹介してもらいました。彼らのLINEのIDを私の後輩女性2人に転送、あとは、『LINEで若い者同士お互いにやりとりをしてね』とお願いします」

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