私が靴選びにこだわる理由

 幼児は誰でも、体を動かし、からみ合わせているのが好きなものです。
 しかし、ちょっとした重心の取り方、足の力の入れ方の違いで、思うように体を動かすことができず、損な目や、イヤな目に遭うことが重なると、運動が得意でない子になるのです。

 幼児のお尻は、歩きだすと筋肉が締まってきて、それまでより小さくなってきます。そして、このお尻が固く締まって、背骨がまっすぐで出尻の子はよい歩き方をし、運動能力が年齢以上にすぐれています。

 左右の足をいびつに動かさないというだけでも、ずいぶん歩き方が違うものです。美しい歩き方ができている子は、歩くための条件がよいほうへ、よいほうへと働いていきます。

 私は、靴選びにも気をつけ、足に合わなくなった靴はすぐに取り替えました。「すぐ大きくなるから」とブカブカ靴を与えず、いろんな状態の地面を歩かせ、そのときの足の動きをよく見て、左右で違いがないように気をつけて育てました。

 内股もガニ股も、小さいうちの心がけで、かなり矯正できます。