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インスタントコーヒー大転換で安売り商品からの脱却を目論む

週刊ダイヤモンド編集部
2010年4月14日
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 「デフレの世の中で、約1万円もする商品がここまで評価されるとは思わなかった」。高岡浩三・ネスレ日本副社長は、今年3月から全国販売を始めたコーヒーマシン「ネスカフェ バリスタ」の売れ行き好調ぶりを、こう話す。

 コーヒーマシンというと、豆を使ってレギュラーコーヒーを淹れるのが一般的。一方ネスカフェ バリスタは、世界で唯一のインスタントコーヒー用のコーヒーマシンだ。詰め替え用パックを使えば、ボタン一つで本格的エスプレッソタイプコーヒーなど、5種類のコーヒーが楽しめる。

 昨年4月からイオングループ内限定店舗でテスト販売していたが、出荷台数は想定の倍以上を達成。全国販売開始後にオープンした直販サイトでも、1日限定150台が連日5~10分で完売するなど、商品は全国的に品薄状態だ。「委託先工場の生産ライン増設を検討中。今の2~3倍は増やさないと間に合わない」(高岡副社長)と、現在、供給体制の強化を計画している。

 「単なるインスタントコーヒーのメーカーではなく、システムプロバイダになりたい」(同)

 インスタントコーヒーには、一定の味のコーヒーを淹れられるなどの特長がある。しかしイメージはレギュラーコーヒーより低く、スーパーなどでは目玉商品として安売りされがちだ。ネスカフェ バリスタはインスタントコーヒーにプラスアルファの価値をつけ、そのよさを訴求するためのシステムとして開発された。

 実際、詰め替え用パックは値下げによらない販売が可能になっているほか、これまでの売り上げにマシンやそれらパックの売り上げが加わるなど、小売り各社にも評判がよいという。今後は、商品の説明が行き届くテレビショッピングなど、新しい販売方法にも積極的に取り組んでいく方針だ。

 長いあいだ支持されてきた“インスタント(即席)”を大転換する飲み方で人気沸騰のネスカフェ バリスタ。一過性の商品に終わらせず、食卓に定着させられるか。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 新井美江子)

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