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新聞・週刊誌「三面記事」を読み解く

朝日関係者に見せたい、イルカ漁批判への反論映画の気概

降旗 学 [ノンフィクションライター]
【第129回】 2015年9月19日
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和歌山県太地町は、古くから捕鯨のまちとして栄えてきた

 先日の朝日新聞が実に白犬な『天声人語』を載せたので紹介しておく。安保関連法案をめぐり中谷元防衛相とのやり取りをおばかなクイズ王……、もとい、自爆ダイバーこと民主党・小西洋之議員が「牛丼を頼んだのに、天丼を出されたようなもの」と評したことについてだ。註:白犬 → 尾も白い

 〈牛丼を頼んだのに、天丼を出されたようなもの(中略)。

 政権の強弁に説得力はない。牛丼でも天丼でも、客の注文を無視する店は、早晩経営に行き詰まると知るべきだ〉

 たいそう偉そうな天からの声だが、それをこんなふうにアレンジしてみた。

 〈真実の報道を求めたのに、捏造誤報でっちあげ記事を報じられたようなもの。

 捏造新聞社の謝罪したフリには説得力はない。捏造でもでっちあげでも、日本と日本人を貶める新聞社は、発行部数が一年で四〇万部も落ちるなど、早晩経営に行き詰まると知るべきだ〉

 朝日新聞の慰安婦「捏造」報道について、集団訴訟を起こした二〇〇〇人以上の原告人が海外紙に謝罪広告を出すよう訴えているのに、被告の朝日新聞はまだ「(自分たちの)報道で、現在の日本人や日系人一般の社会的評価が低下させているとは言えない」と言い張っていますね。そーいう態度を難しい言葉で、たいしたタマだ、と言います。カエルの面に何とかとも言います。三十二年もの長きにわたり、自分たちが何をしたかわかってない新聞社です。自分のケツを自分で拭けない新聞社でもあります。本社は青瓦台にあるらしいです。

 その朝日新聞は相変わらずの偏り具合で連日のように安全保障関連法案に反対するデモの模様を報じているが、その報じ方がいかに「いかがわしい」ものであるか、朝日の記事から抜粋して説明しよう。次に挙げる記事の中には、共通の「キーワード」があります。わかるかな?

 〈安保法案 一斉「NO」 参院で審議中の安保関連法案に反対するデモ(中略)東京では高校生や高齢者も含めて約六五〇〇人(主催者発表)が参加〉(八月二四日)

 〈安保法案反対 最大デモ 国会周辺に集結 主催者発表によると、参加者は十二万人で、安保法案をめぐる抗議行動では最大。参加者が歩道からあふれて、警察側が車道を開放した〉(八月三一日)

 〈抗議の声 連日 国会議事堂前では一五日夜、前日に続いて市民らが「いますぐ廃案」「強行採決、絶対反対」と訴えた。主催者発表によると、約一万五〇〇〇人が参加した〉(九月一六日)

 〈声 今こそ聞いて 国会前「廃案」コール 法案の採決に反対する人たちは一六日夜も東京・永田町の国会前に集まった。主催者発表で参加者は約三万五〇〇〇人。歩道は身動きできないほどに混雑〉(九月一七日)

 さてさて、おわかりだろうか?

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降旗 学[ノンフィクションライター]

ふりはた・まなぶ/1964年、新潟県生まれ。'87年、神奈川大学法学部卒。英国アストン大学留学。'96年、小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。主な著書に『残酷な楽園』(小学館)、『敵手』(講談社)、『世界は仕事で満ちている』(日経BP社)他。


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三面記事は、社会の出来事を写し出す鏡のような空間であり、いつ私たちに起きてもおかしくはない事件、問題が取り上げられる。煩瑣なトピックとゴシップで紙面が埋まったことから、かつては格下に扱われていた三面記事も、いまでは社会面と呼ばれ、総合面にはない切り口で綴られるようになった。私たちの日常に近い三面記事を読み解くことで、私たちの生活と未来を考える。

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