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9月18日 18時34分
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【中国株】小動きでのスタートか 財新(Caixin)中国製造業PMIに注目 - 中国株 Market Pick Up 今週の注目ポイント

今週の中国株式市場
―中国株、強弱材料が混じる中一進一退の展開―

<今週の概況>

今週の中国株式市場はレンジ内で方向感に乏しい展開が続きました。ハンセン指数は週間で2%近く上昇し2万1920ポイントで終了した一方、上海総合指数は週間で3%超下落し、3,097ポイントで引けました。

上海総合指数は、「場外配資」と呼ばれる信用取引の取り締まりへの懸念が強まる中、週央にかけて下落しました。ただ、心理的な節目である3,000ポイント近辺では「国家隊」と呼ばれる政府系ファンドによる買い支えが入ったとみられるほか、習近平国家主席の発言なども好感され、3,000ポイント台を維持しました。

中国株式市場バリュエーション

業種別リターン

香港ハンセン指数採用銘柄 週間騰落率ランキング

<上昇>

香港市場では、中国人寿保険(チャイナライフインシュアランス、保険、2628)が2015年1-8月の保険料収入を19%増と発表したことが好感され、週間で10%超上昇しました。中国平安保険(ピンアン・インシュアランス、2318)もつれて大幅に上げました。また、康師傅控股(ティンイー、食品、0322)は、大手証券会社が低PER(株価収益率)を理由に買い推奨の投資判断を出したことが好感され週間で約10%上昇しています。さらに、中国主要70都市の8月分の新築住宅価格も前月に比べて上昇都市数が増えたことを受けて、中国系不動産株である中国海外発展(チャイナ・オーバーシ-ズランド、不動産管理・開発、0688)が大きく買われ、週間で6%値上がりしています。

<下落>

6-8月期決算で販売が減少した百麗国際控股(ベル・インターナショナル・ホールディングス、繊維・アパレル、1880)は失望売りが膨らみ、週間で約10%急落しました。また、通貨を米ドルに連動(ペッグ)させている香港では調達金利が米利上げの影響を受けるため、米国の利上げ警戒が強まる中、長江和記実業(Hutchison Holdings Ltd、不動産管理・開発、0001)や恒安国際集団(ハンアン・インターナショナル、パーソナル用品、1044)などの香港系不動産株は売りが優勢となり、揃って週間で1%超値下がりしています。

今週発表された主な経済指標

9月13日 固定資産投資(前年比) 1-8月 +10.9% 市場予想 +11.2%、前回 +11.2%

1~8月の固定資産投資額は前年比10.9%増と、伸び率は1~7月(11.2%増)から鈍化し、2000年通年(9.7%増)以来の低い水準となりました。内訳をみると、8月の不動産投資の減速が引き続き鮮明となったほか、建設業投資の伸び率も前月から鈍化しています。

9月13日 鉱工業生産(前年比) 8月 +6.1% 市場予想 +6.3%、前回 +6.0%

8月の鉱工業生産は前年比6.1%増と、市場予想の6.3%増に届かなかったものの前回の6.0%増より小幅な改善がみられました。中国国内外の需給が依然として弱いのが鈍化し続けてきた理由だと考えられますが、抗日戦勝記念式典のため北京周辺の生産を一時停止した影響もあり、9月の鉱工業生産はリバウンドが期待できそうです。

今後発表される主な経済指標

9月23日 財新(Caixin)中国製造業PMI 9月 市場予想 47.8 前月 47.3

23日発表予定の9月分財新(Caixin)中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は、47.8と前月からの小幅改善が予想されています。




マーケットビュー
―中国株 小動きでのスタートか 財新(Caixin)中国製造業PMIに注目―

本土市場は上海総合指数が週間で3.2%安と大幅に反落しました。国有資本の運用効率改善や国有企業経営の透明性向上を指示する「国有企業改革の深化に関する指導意見」を公表したにも拘らず、中国証券監督委員会(証監会、日本の金融庁に相当)による「場外配資」と呼ばれる当局に認可されていない信用取引の一種の取り締まりへの懸念が強まる中、13日発表の中国主要経済指標で、小売売上高は市場予想を上回ったものの鉱工業生産、固定資産投資がともに予想を下振れたことが重石となり、週央にかけて下落しました。ただ、国家発展改革委員会が「中央政府が1兆元規模のインフラ投資の資金を回収」との噂を否定し、「回収するのは0.2兆元規模」と少額に訂正したことなどが好感されたほか、心理的な節目である3,000ポイント近辺では「国家隊」と呼ばれる政府系ファンドによる買い支えが入ったとみられ、16日に急反発しました。その後、利益確定売りに押されたほか、証監会幹部が規律違反で調査を受けていることも嫌気され、17日は軟調でした。ただし、習近平国家主席の「中国経済は中程度の高速成長を長期にわたり維持する条件を備えている」との発言や主要70都市の8月分の新築住宅価格も前月に比べて上昇都市数が増えたことを受けて過度な景気減速懸念が和らぎ、18日には下げ止まりました。

香港市場ではハンセン指数が週間で約2%高と続伸しました。中国主要経済指標の悪化や本土市場の反落にも拘らず、国有企業改革への期待でハンセン指数は小幅に上昇して始まりました。その後16-17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて様子見気分が強まりましたが、16日以降は米国と中国市場の上昇につれて一時2万2000ポイントを回復する場面もありました。米FOMC後の18日は、利上げが先送りされたものの小幅高に留まっています。

来週の本土市場と香港市場は共に小動きでのスタートとなりそうです。米FOMCで利上げ見送りが決定された上、予想以外にハト派的な内容が好感され資金流出懸念がひとまず後退していることや、習近平国家主席の発言などを受けて過度な景気懸念が和らいだこと、更に中国当局の株価対策が続くとの期待も支援材料視されそうです。但し、「場外配資」の取り締まりへの懸念が残る中、投資家のセンチメントが依然として弱気に傾いていることもあり、上昇局面では利益確定売りも出易いとみられます。なお、9月分の財新(Caixin)中国製造業PMIの発表が来週23日に予定されており、市場予想通り小幅改善となるかが注目されます。

フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川(Tony Lin)

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