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9月28日 11時27分
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中国株 レンジ相場が続くか 中国製造業PMIに注目 - 中国株 Market Pick Up 今週の注目ポイント

先週の中国株式市場
―中国株、下落 PMIの悪化や「場外配資」の取り締まりなどが重石に―

<先週の概況>

先週の中国株式市場は下落しました。ハンセン指数は週間で3%超下落し2万1186ポイントで終了し、上海総合指数は週間で0.2%下落し、3,092ポイントで引けました。

上海総合指数は、週前半は習近平国家主席の訪米や国有企業改革進展への期待などから買い先行となったものの、財新製造業PMIが予想以上に悪化したことに加え、「場外配資」と呼ばれる信用取引の取り締まりへの懸念も強まり、節目の3,100ポイントを割り込んで取引を終えました。

中国株式市場バリュエーション

業種別リターン

香港ハンセン指数採用銘柄 週間騰落率ランキング

<上昇>

香港市場では、経済減速懸念でリスクオフムードが強まる中、ディフェンシブとされる銘柄が賑わっています。なかでも、利豊(リー&ファン、繊維・アパレル、0494)は週間で11%超上昇したほか、百麗国際控股(ベル・インターナショナル・ホールディングス、繊維・アパレル、1880)も約4%上昇しました。また、香港電力大手の電能実業(パワー・アセッツ・ホールディング、電力、0006)や中電控股(CLPホールディングス、電力、0002)などの公益株もしっかりとなりました。さらに、中国ビール大手の華潤創業(チャイナ・リソーシズ、食品・生活必需品小売、0291)も週間で8%超値上がりしました。

<下落>

カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ、ホテル・レストラン、1928)と銀河娯楽(ギャラクシー・エンターテインメント、ホテル・レストラン、0027)は大幅に下落しました。また、石油採掘大手の中国海洋石油(CNOOC、石油・ガス等、0883)や中国石油化工(シノペック、石油・ガス等、0386)なども大きく売られています。さらに、保険の友邦保険控股(AIAグループ、保険、1299)と中国人寿保険(チャイナライフインシュアランス、保険、2628)が揃って5%余り下落しました。

先週発表された主な経済指標

9月23日 財新(Caixin)中国製造業PMI 9月 47.0 市場予想 47.6 前月 47.3

9月の財新(Caixin)中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は47.0となり、前月の47.3及び市場予想の47.6を下回った上、2009年3月以来の低い水準となりました。PMIの低迷が続き中国経済減速懸念が高まる中、政府による追加財政刺激および人民銀(中央銀行)による追加緩和への期待感も更に強まっています。

内訳をみると、雇用(46.0→46.5)は小幅に改善した一方、新規受注(46.3→46.0)や生産(46.6→45.7)、輸入価格(45.1→44.3)は軒並み悪化しました。


今後発表される主な経済指標

10月1日 中国製造業PMI 8月 市場予想 49.7 前月 49.7

政府発表の製造業PMIが日本時間10月1日の10時に発表される予定です。先週、発表された財新(Caixin)中国製造業PMIは市場予想に届かず、前月から悪化しましたが、政府が集計するPMIも同様に好不況の節目である50を下回る悪化がみられるかが注目されます。市場では49.7と前月から横ばいが予想されています。

マーケットビュー
―中国株 レンジ相場が続くか 中国製造業PMIに注目―

本土市場は上海総合指数が週間で0.2%安と小幅に続落しました。習近平国家主席の訪米や国有企業改革進展への期待などから大幅続伸でスタートした上海総合指数は22日も堅調に推移しました。ただ、23日は財新製造業PMI速報値が市場予想に届かず、6年半ぶりの低い水準にとどまったことで景気の先行きに対する警戒感が強まり大きく下落しました。24日は中国国務院(内閣に相当)が中央・地方政府の余剰資金から計3000億元余りを回収して民生分野に振り向けることや、電気自動車向け充電施設の整備加速を打ち出したことなどが好感され反発しましたが、週末は「場外配資」と呼ばれる信用取引の取り締まりへの警戒が強まったことで再び大きく下げました。結局、先週の上海総合指数は小幅に下落しほぼ横ばいとなっています。

今週の中国本土市場はレンジ内で方向感に乏しい展開が続きそうです。上海総合指数は下落してスタートしましたが、先週金曜日の引け直前に中国証券業会関係者が今年7月4日以降中止されていた新規公開株(IPO)再開の噂を否定したことで需給悪化懸念が後退したことに加え、中国の習近平国家主席と米国のオバマ大統領との首脳会談では鉄道や原子力、航空などの協力方針が示されたことも好感され、相場の支援材料となりそうです。ただ、「場外配資」の取り締まりへの警戒感が残るなか、投資家のセンチメントが依然として弱気に傾いていることや、10月1日からの国慶節の連休を控えて様子見ムードが強まりやすいことなどもあり、上値は限定的となりそうで、心理的な節目である3,000ポイントが下支えとなるかが注目です。なお、中国本土市場は国慶節のため10月1日から7日まで休場となります。

香港市場はハンセン指数が3週ぶりの大幅反落となりました。週明け21日に世界的な景気減速懸念が意識されて反落スタートとなったハンセン指数は、22日に本土株高を好感して反発したものの、23日は9月の財新中国製造業PMI速報値が低水準に落ち込んだことで、中国のGDP成長率が政府目標の7%を下回るとの警戒感が広がり大幅下落となりました。24日も大きく下げたハンセン指数は、25日にイエレンFRB議長が年内の利上げの可能性を示したことで世界景気の減速に対する過度な懸念が後退し反発したものの、週間では3.4%安の大幅下落となっています。

今週の香港市場は本土市場の休場や、10月1日発表予定の9月の中国製造業PMIを控えて薄商いとなりやすく、様子見ムードが強まりやすいといえます。このため本土市場同様にレンジ内での取引となりそうです。なお、香港市場は中秋節のため9月28日が休場となるほか、国慶節のため10月1日も休場となります。

フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川(Tony Lin)

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