株式レポート
9月29日 17時16分
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日経平均、中国の景気減速が意識され714円の大幅下落 - 市況概況

  1. 概況

    本日の日本株式市場は日経平均が714円安の1万6930円と大幅に続落し、今年の1月16日以来約8ヶ月ぶりに1万7000円を下回りました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数など主要指数は揃って大幅に下落しました。中国国家統計局が発表した8月の工業部門利益が前年同月比8.8%の減少と、2011年の統計開始以来最大の落ち込みとなったことで中国の景気減速が改めて不安視され、昨日の米国市場はダウ平均が300ドル超下落しました。リスクオフムードが強まりドル円が119円台まで円高に振れたこともあり、日経平均は285円安の1万7359円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後もほとんど反発することなく下げ幅を広げると、前場を489円安で取引を終えました。上海市場や香港市場などが軟調に推移したこともあり、日経平均は後場寄りから一段安となりました。その後も下げ幅を拡大した日経平均は1万7000円の節目を割り込み、本日の安値圏での大引けとなりました。東証1部の約96%が下落する全面安の展開で、33業種全てが下落しました。

  2. 個別銘柄動向等

    売買代金上位のトヨタ(7203)やメガバンク3行が揃って5%前後下落しました。貴金属取引について談合の疑いがあるとしてスイス当局が調査を始めたことが明らかとなった三井物産(8031)は東証1部の売買代金6位に入り、9.6%安と大幅に下落しました。また、持分法適用会社である第一中央汽船(9132)が民事再生手続きを申請したことで、特別損失を計上すると発表した商船三井(9104)は7.4%安となりました。中国の景気減速の影響などを理由に今期の業績予想を大幅に下方修正した神戸製鋼所(5406)は11.1%安となりました。

【VIEW POINT: 明日への視点】

中国関連の悪材料により、リスクオフムードが広がって日本市場は全面安となりました。短期的には終値ベースの年初来安値である1万6795円や、取引時間中の年初来安値である1万6592円が意識されそうです。神戸製鋼所のように中国の景気減速が業績に悪影響が出ている企業が散見されており、これが多くの日本企業に広がるのか、影響は局所的にとどまるのかが今後のポイントとなりそうです。

【中国株式市場】
上海総合指数が大幅反落

  1. 概況

    本日の上海総合指数は前日比62ポイント安(2%)の3,038ポイントと大幅反落しました(年初来で6.1%安の水準)。中国の創業板指数(日本のマザーズ市場に相当)も23ポイント安(1.1%)の2,098ポイントと反落しました。香港ハンセン指数も日本時間16時時点で681ポイント安の2万0504ポイントと年初来の安値を更新して取引されています。

    中国市場では、前日発表された中国の8月分工業企業利益の大幅悪化を受けて景気減速懸念が強まる中、上海総合指数は下落してスタートしました。その後も国慶節の連休(10月1日-7日)を控えて様子見ムードが強まり積極的な買いが出にくく、軟調な展開となりました。後場には下げ幅を拡げ3,021ポイントの安値をつけたものの、引けにかけては小反発しました。なお、昨日引け後に国家発展改革委員会が三つの鉄道投資案(計約0.1兆元、約1.9兆円)を承認しましたが、相場への影響は限定的でした。

    香港市場では、昨日発表の冴えない中国工業企業利益を受けて中国景気減速懸念が再び強まっていることに加え、昨日の欧米株の大幅調整も嫌気され、ハンセン指数は大幅に下落して寄り付きました。また、香港市場にも上場しているスイスの大手資源商社グレンコア(非鉄金属、0805)が経営危機観測から前日欧州市場に続き28%超下落したことも相場の重石となり、軟調推移が続いています。日本時間16時時点で、商工業株指数をはじめ、公益事業株や、不動産株指数、金融事業株が軒並み大幅に下落しています。

  2. 個別銘柄動向等

    香港市場はほぼ全面安となっています。なかでも、中国海洋石油(CNOOC、石油・ガス等、0883)が7%超下落したほか、中国石油化工(シノペック、石油・ガス等、0386)も7%近く下げるなど、石油株が大幅に下落しています。また、リスクオフムードが強まる中、カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ、ホテル・レストラン、1928)と銀河娯楽(ギャラクシー・エンターテインメント、ホテル・レストラン、0027)の下落が目立ちました。さらに、金融株も冴えない展開となっています。中国工商銀行(商業銀行、1398)や中国銀行(バンク・オブ・チャイナ、商業銀行、3988)などの銀行株が3%前後下げたほか、中国人寿保険(チャイナライフインシュアランス、保険、2628)や友邦保険控股(AIAグループ、保険、1299)などの保険株も3%超値下がりしています。

【VIEW POINT: 明日への視点】

投資家心理が弱気に傾いている中、国慶節の連休を控えて様子見ムードも引き続き強まりそうで、明確な買い材料が出ない限り、明日の本土市場は軟調が続きそうで、心理的な節目である3,000ポイントがサポートとなるかどうかがポイントとなりそうです。他方、香港市場は本日大きく下げただけに、ボリンジャーバンドなどで売られ過ぎのサインが出ていることから、明日はテクニカル的な反発がみられるかが注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部)

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(マネックス証券)


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