凄すぎるレジェンド社員を妄信するとロクなことはないあなたの職場には、「レジェンド」と呼ばれる社員がいませんか?

 プロ野球現役最年長選手として注目されてきた中日ドラゴンズの山本昌氏が今季限りで現役を引退することになりました。次々と「最年長記録」を塗り替えてきた日本球界のレジェンド(語り継がれる存在)が、ついにユニホームを脱ぎます。

 同じようにみなさんの職場にも、レジェンドと呼ばれるベテラン社員がいないでしょうか。野球選手のように引退はありませんが、レジェンド社員とどのように接していくべきなのか悩んでいる若手社員も少なくないようです。今回はレジェンド社員の実態と、そんな彼らとどのように接していくべきかを、みなさんと考えてみたいと思います。

山本昌、葛西紀明、三浦カズ…
凄すぎるスポーツ界のレジェンドたち

 野球界のレジェンドである山本氏は、1983年にプロ野球に入団。米国への野球留学も経験し、現地でハングリー精神を学び、代名詞となった「スクリューボール」習得のきっかけをつかみました。ちなみにスクリューボールとは投手の利き腕方向に曲がりながら落ちる球種。このボールを武器に通算219勝をあげました。さらに驚くべきなのは、40歳を超えてからノーヒットノーランを達成したこと。以降は球界の最年長記録と呼ばれるものを次々に塗り替えていきました。

 同期入団の選手がとうに引退したあとも、勝ち星を重ねていきましたが、昨年度から怪我で登板機会が激減。今年は8月に初登板しましたが、左手人さし指を突き指して途中降板。球界初となる50歳以上での登板、勝利すればジェイミー・モイヤー氏の世界最年長勝利記録更新という大記録が期待されましたが、引退を発表しました。

 山本氏は、「ファンのみなさんのご声援がなければ一歩たりとも進めなかった32年間でした。感謝、という言葉しか、思いつきません。こんな幸せな野球人生は、生まれ変わっても二度と送れないでしょう」と感謝の言葉で引退のコメントを締めくくっています。