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吉田恒のデータが語る為替の法則

米利上げが値動きのカギを握る米ドル/円。
「アナロジー」が続けば円高「第4幕」だが…

吉田 恒
【第76回】 2010年4月21日
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 4月上旬に対円で高値をつけた米ドルでしたが、それからわずか10日間で3%以上の反落を見せています。

 実は、この値動きは1年前とほぼ同じです。

 昨年は4月上旬につけた高値が年間の米ドル高値となりましたが、同様に、今年も4月にかけての値動きが、今年最後の「米ドル高・円安」となるのでしょうか?

「米ドル安・円高」の
「第4幕」は始まったのか?

 これまでのところ、4月に入ってからの米ドル/円の値動きは、1年前とよく似ています。 

 昨年4月は、6日に101.40円の米ドル高値をつけた後、28日には95.60円まで下落し、5%以上の反落となりました。

 そして、5月に入っても下落は続き、13日には下落率を6%以上に拡大させ、5月末時点の高値からの下落率は7%以上に拡大しました。

 今年の米ドルの高値は、4月5日につけた94.70円です。昨年より1日早かったのですが、高値をつけてから10営業日後に3%以上の反落となるところまでは同じ値動きになっています。

 この先も似た値動き、つまり「アナロジー」が続くならば、米ドル/円は4月末までに90円に迫り、5月末までには88円を割り込み、年初来の米ドル安値を更新する計算になります。果たしてどうでしょうか?

 昨年の4月から5月にかけての米ドル/円の値動きを振り返ると、2007年6月の124円から展開してきた「米ドル安・円高」トレンドの中にあって、その「第3幕」に位置づけられる「米ドル安・円高」の始まりが、昨年の4月から5月にかけてでした。

 その値動きは結果的に、昨年11月末の84円台後半までの「米ドル安・円高」へと広がっていったのです。

 さて、今年の場合はどうでしょうか?

 もし、4月から5月にかけて「米ドル安・円高」が進んだならば、昨年11月末に記録した84円台後半を更新する「米ドル安・円高」の「第4幕」の始まりとなりそうです。

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吉田 恒 

立教大学文学部卒業後、自由経済社(現・T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。財務省、日銀のほかワシントン、ニューヨークなど内外にわたり幅広く取材活動を展開。同社代表取締役社長、T&Cホールディングス取締役歴任。緻密なデータ分析に基づき、2007年8月のサブプライムショックによる急激な円高など、何度も大相場を的中させている。2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケット エディターズ」の日本代表に就任。


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