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10月5日 13時1分
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中国株 続伸してのスタートか 政策恩恵で中国本土系の不動産株に注目 - 中国株 Market Pick Up 今週の注目ポイント

先週の中国株式市場
―香港株、反発 中国製造業PMIの改善や住宅ローンの規制緩和策などを好感―

<先週の概況>

先週の中国株式市場は高安まちまちでした。ハンセン指数は週間で1%超上昇し2万1506ポイントで終了し、上海総合指数は週間で1%下落し、3,052ポイントで引けました。

上海総合指数は、国慶節の連休を控えて様子見ムードも強まる中、中国の工業企業利益の悪化などが嫌気され下落しましたが、節目の3,000ポイントがサポートとして意識されたほか、中国国務院の経済・産業政策も好感され、3,000ポイントを維持して取引を終えました。

中国株式市場バリュエーション

業種別リターン

香港ハンセン指数採用銘柄 週間騰落率ランキング

<上昇>

香港市場では、中国人民銀行(中央銀行)が9月30日引け後に、住宅購入制限措置を導入していない一線都市(最大規模の都市)の一部を除く都市の居住者が1軒目の自宅を購入する際の個人住宅ローンについて、頭金比率の最低基準を従来の30%から25%に引き下げると発表したことを好感して、華潤置地(チャイナ・リソーシズランド、不動産管理・開発、1109)が週間で6.%超上昇したほか、中国海外発展(チャイナ・オーバーシ-ズランド、不動産管理・開発、0688)も週間で6%台前半の伸びとなるなど、本土系の不動産株が軒並み賑わいました。また、友邦保険控股(AIAグループ、保険、1299)が週間で5%近く値上がりしたほか、値がさの騰訊(テンセント・ホールディングス、インターネットソフト、0700)も3%以上上げました。

<下落>

中国国家外貨管理局は銀聯カード(ユニオンペイ)保有者の海外での引き出し額の上限を年間10万元に抑える新たな規制を導入すると発表し、カジノでは銀聯カードが中国本土客の主要な資金調達手段になっていることから、事業への影響が懸念され、カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ、ホテル・レストラン、1928)と銀河娯楽(ギャラクシー・エンターテインメント、ホテル・レストラン、0027)は大幅に下落しました。また、通貨を米ドルと連動(ペッグ)する香港では住宅ローン金利は米利上げの影響を受けるため、米国の利上げ警戒が強まる中、香港本土系の不動産株が軒並み軟調に推移しました。なかでも、新鴻基地産発展(サンフンカイ・プロパティ、不動産管理・開発、0016)と新世界発展(ニューワールド・デベロッフ、不動産管理・開発、0017)共に週間で2%余り下落しました。

先週発表された主な経済指標

10月1日 中国製造業PMI 9月 49.8 市場予想 49.7 前月 49.7

9月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.8となり、前月及び市場予想(ともに49.7)を小幅に上回りました。9月分のPMIが前月から小幅ながらの改善を受けて過度の経済減速懸念がひとまず和らいだものの、好不況の節目である50を下回ったことから中国製造業景気状況が依然として楽観とはいえなく、中国人民銀行による緩和的な金融政策や政府による積極的な財政政策が継続すると考えられます。

内訳をみると、新規受注(49.7→50.2)や生産(51.7→52.3)などが小幅に改善した一方、雇用(47.9)が前月から横ばいとなり、在庫(48.3→47.5)が僅かの悪化がみられました。

今後発表される主な経済指標

特に重要な経済指標発表はありません。

マーケットビュー
―中国株 続伸してのスタートか 政策恩恵で中国本土系の不動産株に注目―

本土市場は国慶節で、上海市場が週前半3日間のみ取引となるなか上海総合指数は続落しました。28日には国家統計局が発表した8月の工業企業利益が前年比8.8%減と下げ幅が7月分から拡大したことを受けて景気の減速懸念が強まったものの、上海総合指数は心理的な節目である3,000ポイントがサポートとして意識され、相場の反転を期待した買い戻しも入り下げ渋りました。29日には買い材料に乏しく薄商いのなかで、国慶節の連休を控えて様子見ムードも強まり、一時3,000ポイント近辺まで売られる場面もみられました。しかし、中国国務院(政府)が29日引け後に、ハイブリッド車などの購入・走行制限の撤廃や、排気量が少ない乗用車の減税措置を決めたことに加え、官民パートナーシップ(PPP)第2弾で投資を加速する方針を示したこと、更に製造業の行動計画「中国製造2025」の重点分野が公表したことなどが好感され、30日は小幅ながら反発しました。この結果、先週の上海総合指数は3日間で1.3%安となっています。

今週の中国本土市場は7日まで国慶節のため引き続き休場となりますが、休場明けの上海総合指数は続伸でのスタートが期待できそうです。10月1日に発表された中国の9月の製造業PMIが市場予想を上回ったことを受けて過度の経済減速懸念が後退したことや、中国人民銀行(中央銀行)が9月30日引け後に住宅購入制限措置を導入していない一線都市の一部を除く都市の居住者が1軒目の自宅を購入する際の個人住宅ローンについて、頭金比率の最低基準を従来の30%から25%に引き下げると発表したことなどが好感されそうです。こうしたなか恩恵を受ける不動産株の動向が注目されます。

香港市場は9月28日が中秋節の振替休日、10月1日が国慶節の祝日のため、先週は3日間のみの取引でしたが、ハンセン指数は反発しました。29日は中国の工業企業利益の悪化を受けて3.0%安と大幅反落となったものの、翌30日には上述の中国国務院の経済・産業政策が材料視され買い戻しが入って反発しました。国慶節の休場明け10月2日には休場中に発表された中国の9月の製造業PMIの小幅改善で過度の経済減速懸念が和らいだほか、上述の中国人民銀行(中央銀行)による住宅ローンの規制緩和策も好感され、大幅続伸から2万1000ポイントを回復しました。先週のハンセン指数は3日間で1.5%高となりました。

今週の香港市場は、先週末に9月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数が14万2千人増と市場予想を大幅に下回ったことから利上げ観測が後退し米国市場が大幅高となったことが好感され続伸してのスタートとなりそうです。本土市場が7日まで休場で週前半は薄商いが続きそうですが、中国人民銀行(中央銀行)による住宅ローンの規制緩和策や、中国国務院(政府)による乗用車の減税措置などを好感した買いが引き続き相場の支えとなりそうです。

フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川(Tony Lin)

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