株式レポート
10月13日 8時13分
マネックス証券

米国市場は小幅続伸 ダウ平均は9カ月ぶりの7日続伸 休場明けの日本市場は大幅高の後で売り優勢でのスタートか - 市況概況

NYダウ: 17131.86  △47.37 (10/12)
NASDAQ: 4838.64  △8.17 (10/12)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

  1. 概況

    先週末の米国市場はアジアや欧州の株高を好感して小幅に続伸しました。取引開始後しばらくして60ドル高まで買われたダウ平均は前日までの5日間で800ドル以上上昇していたことや週末ということもあって上値が伸び悩むと、お昼前後は利益確定の売りに押されてマイナス圏での推移となりましたが、取引終盤でやや持ち直し結局33ドル高の17,084ドルと6日続伸で取引を終えました。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は19ポイント高の4,830ドルと3日続伸となっています。
    週明けの米国市場はハト派的だったFOMC議事要旨を受けての早期の利上げ観測後退が引き続き相場を支えたほか、デルによる大型買収も好感され小幅続伸となりました。コロンバス・デーの祝日で取引参加者も限られるなか、前日終値を挟んで方向感に欠ける展開でのスタートとなったダウ平均ですが、徐々に買いが優勢となると昼前には50ドル高余りまで買われました。午後も小高い水準で堅調に推移したダウ平均は結局47ドル高の17,131ドルと7日続伸で取引を終えました。ダウ平均が7日続伸となるのは2014年12月下旬以来およそ9カ月ぶりとなります。また、ナスダック総合株価指数も8ポイント高の4,838ポイントと4日続伸となっています。

  2. 業種別動向

    先週末の米国市場で業種別S&P500株価指数は全10業種のうち情報技術やヘルスケアなど5業種が上げました。一方でエネルギーや電気通信サービスなど5業種が下げています。
    週明けの米国市場で業種別S&P500株価指数は全10業種のうち8業種が上げ、なかでも公益事業が1%近い上昇となりました。一方でエネルギーと素材が下げ、エネルギーは1%を超える下落となり、素材も1%近く下げています。

  3. 個別銘柄動向

    先週末の米国市場では、目標株価を引き上げを受けてグーグルの持ち株会社のアルファベット(GOOG)が堅調だったほか、決済サービスの「アップルペイ」がコーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)で年内に利用可能となる見通しが明らかとなったアップル(AAPL)も買われました。動画広告を強化するための新機能追加を発表したツイッター(TWTR)も上げています。一方で四半期決算が減収減益だったうえ市場予想に届かなかった非鉄大手アルコア(AA)が安く、9月の既存店売上高が低調だったカジュアル衣料のギャップ(GPS)が大幅安となりました。また、投資判断の引き下げを受けて電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)が下落しています。
    週明けの米国市場では、デルによる約670億ドルでの大型買収発表を受けて外部記憶装置大手のEMC(EMC)が引き続き買われたほか、投資判断の引き上げを受けてゴールドマン・サックス(GS)が堅調でした。一方で人員削減の計画があると報じられたツイッター(TWTR)や、心血管疾患の治療薬の開発を中止すると発表した製薬のイーライ・リリー(LLY)が大きく下げています。

【VIEW POINT: 今日の視点】

本日の日本市場は大幅高の後で売り優勢でのスタートが予想されます。日本市場が休場中の米国市場は続伸となったものの、ダウ平均の2日間での上げ幅は80ドル余りに止まりました。先週末の日経平均が急落したファーストリテイリング(9983)の影響を除くと500円近い大幅高だったことから、本日の日本市場は利益確定の売りが出やすいといえます。こうしたなか本日は11時に発表予定の9月の中国貿易収支が注目されます。前回は輸出と輸入でそれぞれ前の月から低下幅が拡大したため、改めて中国経済の鈍化懸念が高まりました。今回も輸出、輸入とも前回からマイナス幅が拡大するとみられていることからマーケットの反応が注目されます。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)

【為替・金利等】テクニカルリバウンドは続くか?
<ポイント>

◆先週金曜は、豪ドルがテクニカル面でレジスタンスを上抜けしてきたことから追随の買いや損切りの買戻しが入り易く、1%超続伸したのが特徴的だった。但し、米雇用統計後のリスクオン相場の牽引役だった原油高はやや一服しており、米株価やトルコリラ、南アランドなど一部新興国通貨の上昇も一服した。この間、ドル/円相場は欧州時間入り後に120円台を回復したが、引き続き119-121円のレンジ内での推移となった。

◆本邦休場の12日は、原油価格の大幅反落にも拘らず豪ドル高が継続し一時0.7382ドルの高値をつけた。他方、トルコリラが10日の首都アンカラでの爆破事件を嫌気して下落した。この間、ドル/円やユーロ/ドルは狭いレンジ内の動きが続いた。

◆本日は、豪9月NAB企業景況感・信頼感(9:30)、中国9月輸出入統計(11:00)、英9月CPI(17:30)、英8月ネーションワイド住宅価格(17:30)、独10月ZEW期待指数(18:00)、ブリハ英BoE金融政策委員議会証言(18:00)、マカファーティ英BoE金融政策委員議会証言(19:00)、ブラード・セントルイス連銀総裁発言(21:00)、ホールデン英BoE金融政策委員発言(2:00)、ウィーラーRBNZ総裁発言(6:30)などが予定されている。

◆中では中国輸出入統計が重要で、予想以上の前年比マイナス幅拡大となると、中国景気(輸入)だけでなく世界経済(輸出)も想定上に減速しているという懸念に繋がり、米雇用統計後のリスクオン相場に水を差す可能性がある。弱い中国輸出入統計が最近反発基調となっている各種コモディティ価格の反落に繋がれば、豪ドルのテクニカルリバウンドも一服する可能性がある。

◆ドル/円もリスクオフ時には米利回り低下と共に下押し圧力を受けるが、9月入り後のレンジ下限である119円程度を持続的に下回ることにはならなそうだ。

(マネックス証券 シニア・ストラテジスト 山本 雅文)

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(マネックス証券)


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