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短答直入

市況は徐々に回復の兆し
総合物流事業で収益率強化
日本郵船社長 工藤泰三

週刊ダイヤモンド編集部
2010年4月27日
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Photo by Kazutoshi Sumitomo

──荷動きの回復をどう見ているのか?

 2008年のリーマンショック前後からコンテナ船を中心に、どん底の状態が続いており、われわれの業績も大打撃を受けた。しかし、昨年12月からようやく、回復の兆しが見えてきた。

 前期決算は第3四半期が終了した時点で、360億円の経常赤字を見込んでいるが、今期は400億円の黒字を達成できそうだ。

 コンテナ船運賃は北米や欧州航路で順調に値上げ交渉が進んでおり、欧州航路は現状でほぼブレークイーブン。北米航路も5月に行う、再度の運賃交渉に成功すれば、赤字から脱却できる見通しだ。

──世界中で問題となっている船余りは解消されるのか?

 そこが悩ましいところだ。07年まで、非常に荷動きが伸びたため、その頃発注した新造船が出てきている。昨年は15%ほど増えるかと身構えていたが、結局はキャンセルなどで7%増に落ち着いた。

 ただ、今もまだ、世界中のコンテナ船約5000隻のうち、1割が運航を止めたまま。運航中の船も、減速運航で燃料代をセーブするなどの対応策を取っている。供給過剰を解消しない限り、大きな運賃値上げは望めない。

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円高や原燃料高など、企業の経営環境が厳しさを増すなか、日本を代表する企業のトップはどんな成長戦略を講じているのか。話題の企業の内実に鋭く切り込むインタビュー。

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