ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
東京23区 データで分かる区の実力

世田谷区――東京随一の富裕エリアはナンバーワンが目白押し

小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員],東京23区研究所,フィルモア・アドバイザリー
【第1回】 2010年4月27日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 世界一の都市圏である東京。特にその中心となる23区は、広さと人の流動性の高さ故に、コミュニティ意識や土地柄といった要素があまりないようにも感じる。ただ、データや知識を積み重ねると、実はそうではないことが明らかになる。それぞれの区が、それぞれの特徴や「区民性」を持ちながら、それぞれの土地に人やビジネスを惹きつけているのだ。

 本連載では、そんな各区のデータを見ながら、その歴史や周辺情報と共に、23区それぞれの特徴、「実力」を明らかにして行きたい。第1回では、23区の中でも「ナンバーワン」がとりわけ多い、高級感溢れるエリア、世田谷区からはじめてみよう。

人口から財政規模まで
ナンバーワンづくし

 世田谷と言えば、まずは成城に代表される閑静な住宅地を思いながら、「高級」、「セレブ」と言ったイメージが強い。また、愛称で呼ばれる馴染みの地名がいくつかすぐに思い浮かぶのも特徴かも知れない。「シモキタ(下北沢)」「サンチャ(三軒茶屋)」「ニコタマ(二子玉川)」などなど、高級感に加えて、そんな世代を越えて人々を惹きつけるチャームポイントをいくつも抱えている地区なのだろう。

 ちなみに、ちょっとユニークな地名の由来には諸説あり、浅瀬を開拓すると言う意味の「せたかい」、台地に囲まれた狭い谷を表す「瀬戸ヶ谷」などがあげられる。歴史は古く、文献上の初出は1376年にさかのぼる。吉良氏の治家が上弦巻半分の地を鶴岡八幡宮に寄進したときの文書に、「世田谷郷」という記述がすでに登場しているという。

 その世田谷には“ナンバーワン”が多い。まず、何と言っても、人口だ。86万人を超える人口は23区中ナンバーワン。グラフで見ても明らかだが、第2位の練馬区(71万人)を大きく引き離している。

 そして、人口規模が最大であることに伴って、ナンバーワンになることも多い。世帯数、高齢者数、一人暮らしの高齢者数、若者(15~24歳)の数、納税義務者数、選挙人名簿登録者数、区役所職員数。他にも、出生数、死亡数、婚姻数などなど。財政規模も23区で最大だ。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR


おすすめの本
おすすめの本
使えるデータ満載「東京23区ランキング」2冊同時発売中

東京23区の各区の特徴をランキングで徹底分析したデータブック「東京23区ランキング」。各区ごとにまとめた「赤版 意外な区の横顔編」(写真)と、テーマごとに区の実力をランキング化した「青版 仕事に役立つデータ編」の2冊が刊行。小口達也+東京23区研究所著。各1260円(税込)

話題の記事

小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員]

一般社団法人東京23区研究所上席研究員。1978年より財団法人・東京都政調査会研究員、都市問題・自治体政策の研究に従事。87年より中央大学社会科学研究所・客員研究員、多摩地区の地域開発研究に従事。その後、フリーを経て現職。

フィルモア・アドバイザリー

2006年11月、海外機関投資家向けの独立系リサーチ会社として設立。現在は数値データのグラフ化・共有サイト「vizoo」、グラフ投稿サイト「Figit」の運営を行うほか、メディア向けにグラフを用いた特集記事等を配信。
フィルモア・アドバイザリー


東京23区 データで分かる区の実力

世界一の都市圏である東京。特にその中心となる23区は、データや知識を積み重ねると、それぞれの区が特徴や「区民性」を持ちながら、それぞれの土地に人やビジネスを惹きつけていることがわかる。そんな各区のデータを見ながら、歴史や周辺情報と共に、23区それぞれの特徴、「実力」を明らかにしていく。

「東京23区 データで分かる区の実力」

⇒バックナンバー一覧