株式レポート
10月15日 17時16分
マネックス証券

日経平均、昨日の大幅安の反動で上昇し1万8000円を回復 今夜は米国のCPIの発表に注目 - 市況概況

  1. 概況

    本日の日本株式市場は日経平均が205円高の1万8096円と3日ぶりに反発しました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。昨日ダウ平均が157ドル下落し、ドル円が118円台まで円高に振れたことを受け日経平均は86円安で寄り付くと、まもなく130円超まで下げ幅を広げました。ただ、日経平均は昨日までの2日間で500円超の大幅安となっていたことからそれ以上売り込む動きは出ず、ドル円がやや円安に振れたこともあって、徐々に下げ幅を縮めると9時半過ぎにはプラスに転じました。日経平均はその後も上げ幅を広げると昨日割り込んだ1万8000円の節目を回復し、前場を138円高で終えました。上海や香港をはじめとしたアジア市場が堅調に推移したことから、日経平均は後場に入ると一段高となりました。その後日経平均は一時280円近く上昇する場面がありましたが、大引けにかけてはやや上げ幅を縮めました。業種別には海運を除く32業種が上昇、中でもゴム製品、医薬品、サービス業、その他製品の4業種は2%を超える上昇となりました。

  2. 個別銘柄動向等

    横浜市のマンションが虚偽データに基づいて建築したと報じられている問題で、旭化成(3407)の子会社がデータを改ざんしていたと判明し、旭化成は東証1部の売買代金2位に入って13.6%の大幅安となりました。一方、同問題で最初に名前があがり昨日ストップ安となった三井住友建設(1821)は売買代金6位に入り、24%近い大幅上昇となっています。その他、売買代金トップのトヨタ(7203)が0.9%高、メガバンク3行も揃って上昇しました。昨日決算を発表した銘柄では、喫茶店等を展開するドトール・日レス(3087)は3-8月期の営業利益が前年同期比3.9%の減益となったことが嫌気され、5.3%の大幅安となりました。また、通期の営業利益が前期比6.1%の減益となったビックカメラ(3048)も2%の下落となっています。一方、通期の営業利益が前期比36.9%の増益だったファミリーレストランを展開するサイゼリヤ(7581)は2.8%の上昇としっかりでした。

【VIEW POINT: 明日への視点】

昨日の大幅安の反動で日経平均は大きく上昇しました。ただ、じわりと円高が進行していることもあって、先行きはやや不透明と言えそうです。今夜の米国市場では9月の消費者物価指数(CPI)が発表されます。食品とエネルギーの影響を除いたコア指数は前年同月比1.8%の上昇と予想されていますが、市場予想を下回ることがあれば年内の利上げ観測が後退し、さらに円高が進む可能性がありそうです。また、本日はシティグループ(C)、ゴールドマン・サックス(GS)、ラスベガス・サンズ(LVS)、フィリップ・モリス(PM)などが決算発表を予定しています。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕)

【中国株式市場】
上海総合指数が大幅反発

  1. 概況

    本日の上海総合指数は前日比75ポイント高(2.3%)の3,338ポイントと大幅に反発しました(年初来で3.2%高の水準)。また、中国の創業板指数(日本のマザーズ市場に相当)も99ポイント高(4.3%)の2,404ポイントと大幅に反発しました。一方、香港ハンセン指数は日本時間16時時点で446ポイント高の2万2886ポイントと大幅に反発して取引されています。

    本日の中国市場は、昨日発表された中国の9月分物価指数の低迷を受けて追加緩和期待が再び高まるとともに、政府による政策の恩恵を受けやすいとされる銘柄を中心に買いが広がり反発となりました。取引開始直後には小幅に下落する場面もみられた上海総合指数ですが、中国国務院(政府、内閣に相当)が14日の常務会議で、農村地域の通信網を整備して都市部との格差を縮める方針を示したことが好感され、すぐにプラスに転じるとじり高の展開となりました。後場もだれることなく、上げ幅をさらに広げ結局大幅高で取引を終えました。

    香港市場では、昨日発表された米地区連銀経済報告(ベージュブック)や小売売上高など低調な経済指標の発表を受け、米国の利上げ開始時期が遠のいたとの観測が好感されたほか、前日までの2営業日で指数が大きく調整していたこともあり、ハンセン指数は大幅に上昇して始まりました。中国のインフレ鈍化を背景に、政策出動に対する期待も根強く、ほぼ全面高の展開となるなか、日本時間16時時点で、金融事業株をはじめ、公益事業株、商工業株指数や不動産株指数などが軒並み大幅に上昇しています。

  2. 個別銘柄動向等

    香港市場では、中国国務院による農村地域の通信網の整備方針に加え、中国の3大通信キャリアが共同出資で昨年7月設立した中国鉄塔股フン有限公司に通信鉄塔と関連資産を譲渡すると発表したことも好感され通信株が堅調推移しています。また、追加緩和期待から中国人寿保険(チャイナライフインシュアランス、保険、2628)や中国工商銀行(商業銀行、1398)などの主力金融株が揃って大きく買われています。さらに、銀河娯楽(ギャラクシー・エンターテインメント、ホテル・レストラン、0027)の7-9月期決算の売上高が123億香港ドルと前期比5%増加したことから8%超上昇し急伸しています。

    一方、米ウォルマート・ストアーズが業績見通しを下方修正したことを受け、取引のある利豊(リー&ファン、商社、0494)が大幅に下落しています。

【VIEW POINT: 明日への視点】

明日の本土市場と香港市場は、追加金融緩和や26-29日開催の5中全会での政策計画に対する期待が一段と高まりそうで、共に堅調な展開が続くとみられます。ただし、来週の19日に発表される中国の7-9月期GDPを控えて様子見ムードともなりやすく上値はやや限定的となりそうです。こうしたなか、政策による恩恵を受けやすいとされる銘柄の動向が引き続き注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川)

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(マネックス証券)


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