株式レポート
10月19日 17時14分
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マネックス証券

日経平均、中国GDPの予想比上振れを受け一時プラス転換も3日ぶりに反落 - 市況概況

  1. 概況

    本日の日本株式市場は日経平均が160円安の1万8131円と3日ぶりに反落しました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて下落しました。先週末の米国市場は上昇しましたが、日経平均は木曜日と金曜日の2日間で400円ほど上昇していたこと、また11時に中国のGDPの発表を控えており様子見姿勢が広まったことから、9円安と小安く寄り付きました。日経平均は寄り付き後に徐々に下げ幅を広げると、10時過ぎには下げ幅が200円を超える場面がありましたが、上海市場が堅調に始まると、やや値を戻しました。11時に発表された中国の7-9月期GDP成長率が前年比6.9%増と市場予想の6.8%増を上回ると、ドル円が円安に進むとともに日経平均はさらに下げ幅を縮めました。前場を101円安で終えた日経平均は、後場寄り後まもなく一時プラスに転じました。ただ、すぐに再びマイナスに転じると、その後は徐々に下げ幅を広げました。プラス圏での推移が続いていた上海総合指数が14時過ぎからマイナスに転じると日経平均は一段安となり、結局本日の安値圏での大引けとなりました。業種別には建設業や小売業など内需関連業種を中心に7業種が上昇、残る26業種は下落しました。

  2. 個別銘柄動向等

    東証1部の売買代金トップはトヨタ(7203)で0.6%安となりました。売買代金2位に入った東京電力(9501)は来年度に6年ぶりに社債を発行する方針と伝えられ、3.4%高と買われました。売買代金3位の旭化成(3407)は、建設業法違反の疑いで国交省が行政処分の検討を始めたと報じられ、8.5%の大幅安となりました。また、同じく行政処分を受ける可能性がある三井住友建設(1821)も6.9%安となっています。その他ソフトバンクグループ(9984)やメガバンク3行が揃って1%台の下落となるなど、売買代金上位銘柄は軟調推移となりました。先週末の大引け後に上半期の営業利益予想を従来の100億円から145億円に上方修正した資生堂(4911)は3.5%高と買われました。また、同じく先週末の大引け後に上半期の経常利益予想を従来の4億円から31億円に大幅上方修正した明治海運(9115)はストップ高で東証1部の上昇率トップとなっています。

【VIEW POINT: 明日への視点】

中国のGDPの予想比上振れを受け一時プラス転換した日経平均ですが、結局3日ぶりに反落となりました。今週は日本企業の7-9月期決算発表が開始されるとともに、22日には欧州中央銀行の理事会が開催されます。今回の理事会で追加金融緩和が決定される可能性は低いとみられていますが、理事会後の記者会見でドラギ総裁が今後の追加緩和について何らかの方針を打ち出す可能性があり、マーケットの反応が注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕)

【中国株式市場】
上海総合指数が小幅反落

  1. 概況

    本日の上海総合指数は前日比4ポイント安(0.1%)の3,386ポイントと小幅に反落しました(年初来で4.7%高の水準)。また、中国の創業板指数(日本のマザーズ市場に相当)も15ポイント安(0.6%)の2,433ポイントと小幅に反落しました。更に、香港ハンセン指数は節目の2万3000ポイントを割り込む場面もありましたが、日本時間16時時点では63ポイント安の2万3004ポイントと2万3000ポイントを回復して取引されています。

    本日の中国市場では、7-9月期GDP成長率の発表を控えて先週の終値を挟んで上海総合指数が揉み合ってスタートしましたが、7-9月期GDP成長率が前年比6.9%増と6年半ぶりの低い伸びとなったものの市場予想を上回ったことからひとまず過度な減速懸念は後退し、発表後は3,400ポイントを再び回復する場面がありました。もっとも、国慶節の連休明け以降で12%超上昇したことに加え、節目の3,400ポイントが意識されることもあり、午後に入って利益確定売りが膨らみ、一時マイナス圏に沈んで35ポイント安まで下げる場面もありました。但し、引けにかけて買い戻され、結局小幅安で取引を終えました。

    香港市場では、先週末の欧米株の堅調を受けて、ハンセン指数は続伸して始まったものの、中国の主要経済指標の発表を控え、寄り付き後は下落しました。7-9月期GDP成長率が予想を上振れたことが伝わると一時プラスに転じる場面もみられましたが、9月の鉱工業生産と1-9月の都市部固定資産投資が市場予想を下回ったことが改めて意識され、売りが優勢となりました。日本時間16時時点で、金融事業株、不動産株指数と商工業株指数小幅

  2. 個別銘柄動向等

    香港市場では、先週大きく上昇した銀河娯楽(ギャラクシー・エンターテインメント、ホテル・レストラン、0027)及び金沙中国(サンズ・チャイナ、ホテル・レストラン、1928)が利食いから5%超下落しています。また、中国海外発展(チャイナ・オーバーシ-ズランド、不動産管理・開発、0688)が2%近く下げたほか、恒基兆業地産(ヘンダーソン・ランド・デベロップメント、不動産管理・開発、0012)も1%余り下落するなど、不動産株が軒並み軟調に推移しています。

    一方、中国の習近平国家主席の英国訪問で英中の経済協力が強化され、英国での原子力事業関連で恩恵を受けるとの思惑から中広核電力(原子力発電所、1816)などの原子力発電関連株が堅調推移となりました。また、先週末の原油価格の上昇を受けて、中国石油化工(シノペック、石油・ガス等、0386)が1%超値上がりしています。

【VIEW POINT: 明日への視点】

上海総合指数は国慶節の連休明け以降大きく上昇し心理的な節目である3,400ポイントが意識されていることもあり、明日の本土市場と香港市場は共に高値警戒感から利食いが出やすい展開が続きそうです。ただ、10月26-29日開催の5中全会での政策期待が引き続きある程度下支えとなりそうで、下値は限定的とみられます。また、明日は中国移動(チャイナ・モバイル、無線通信サービス、0941)の決算発表が予定されており、市場予想の売上高1761.65億元を超えるかが注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川)

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