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運動で培った筋肉が膵臓を守ってくれる!?
インスリンのムダ使いを阻止しよう

福田千晶 [医学博士・健康科学アドバイザー]
【第2回】

 インスリンに血糖値をコントロールする働きがあることは広く知られています。インスリンは膵臓(すいぞう)から分泌される一種のホルモンです。

 食事をすると食べた炭水化物が消化され、ブドウ糖に分解されて血液中に吸収されます。すると、血液中のブドウ糖が増えて、血糖値は上がります。このときちょうど運動や肉体的な労働をすれば、どんどん筋肉に取り込まれて使われます。

 しかし、デスクワークや室内で休んでいるときは、ブドウ糖はあまり使われず血液中に残ります。すると、血液中のブドウ糖が多すぎて血管を傷め、細い血管は通りにくいなどの不都合が生じます。

 それを防ぐため、血糖値が上がると膵臓からインスリンが分泌されます。インスリンは血液中を通って、全身の筋肉や肝臓の細胞に届き、血液中のブドウ糖を引き取るように指示をします。すると、ブドウ糖は血液中から筋肉や肝臓などに移動して、血糖値は一定以下に下がり安定します。筋肉に引き取られたブドウ糖は、徐々に使われ、肝臓でもグリコーゲンとなり貯蔵されます。

 日頃から運動習慣のある人は、次回の運動時に備えて筋肉が自主的に血液からブドウ糖を確保するため、インスリンをムダづかいしません。週3回以上は早歩きなどの定期的な運動をする習慣が大切です。

 ただし、長年にわたり、大食、大量飲酒などを続けていると、食事のたびに血液中のブドウ糖はとても急増加して、その都度、インスリンも大量に浪費します。

 すると、インスリンを分泌する膵臓は疲労して、あまりインスリンを作れなくなります。もしくは、筋肉や肝臓などの細胞でもインスリンの刺激に慣れてしまって、いつもの量のインスリンではブドウ糖を引き取らない事態になります。これを「インスリンの感受性低下」と呼んでいます。

 いずれにしてもインスリンの働きは低下するので、食後の血液中のブドウ糖は行き場に乏しく、血糖値は高いままの状態が持続します。これが「糖尿病」です。つまりインスリンが正常に分泌されて働くことが、糖尿病の予防や対策には不可欠なのです。

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福田千晶 [医学博士・健康科学アドバイザー]

慶大医学部卒。日本リハビリテーション医学学会専門医、日本東洋医学学会専門医、日本医師会認定産業医、健康スポーツ医。著作と講演を主に活動中。


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日々の生活の中で体に異変を感じてもなかなか危機感を持たず、知らぬ間に進行していくケースがあります。トリビアなど含め、症状に合った健康管理術をサポートしていきます。

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