株式レポート
10月21日 17時7分
マネックス証券

日経平均大幅高で1万8500円台を回復 - 市況概況

  1. 概況

    本日の日本株式市場は日経平均が347円高の1万8554円と大幅に続伸し、9月9日以来約1ヵ月半振りに1万8500円の節目を回復しました。TOPIXやJPX日経400も上昇しましたが、新興市場のマザーズ指数は3日続落となりました。昨日の米国市場でダウ平均などの主要指数が小幅に下落したことを受け、日経平均は39円安の1万8167円で寄り付きました。ただ、日経平均はすぐにプラスに転じるとその後は徐々に上げ幅を拡大しました。前場を148円高で終えた日経平均は、後場に入り一段高になると、特段の材料はないまま13時半頃からさらに上げ幅を拡大し、上げ幅を300円超まで広げました。一時は400円高近くとなる場面もあった日経平均は、大引けにかけてやや上げ幅を縮めましたが、本日の高値圏で取引を終えました。東証の全33業種が上昇しました。中でも鉄鋼が4.5%高、非鉄金属が3.5%高、電気機器と機械が3.2%高と外需関連業種の好調が目立ちました。東証1部の売買代金は2兆2258億円と3営業日ぶりに活況の目安とされる2兆円を上回りました。

  2. 個別銘柄動向等

    売買代金上位の主力銘柄は概ね堅調に推移しました。トヨタ(7203)は2%高で3日ぶりに反発、2020年をめどに自動運転の実用化を行うと報じられたホンダ(7267)が3.5%高となるなど自動車各社は軒並み堅調でした。メガバンク3行も揃って2%前後の上昇だったほか、建築偽装問題で連日大幅安となっていた旭化成(3407)は5.8%高と3日ぶりに反発しました。昨日の大引け後に行った決算発表で、中国などのアジア事業の不透明感を理由に今期の売上予想を下方修正して本日の株価動向が注目されていた安川電機(6506)は、10.1%高と大幅に上昇しました。営業利益が市場予想を大きく上回る水準で着地したこと、通期の利益予想は据え置かれたことが好感されたようです。また、本日の日経新聞朝刊で今期の経常利益が前期比3割減になる見通しと報じられた新日鐵住金(5401)は4.6%の大幅高となりました。業績の悪化は想定の範囲内で、既に株価に織り込まれているとの見方から買われたようです。

【VIEW POINT: 明日への視点】

米国株安にもかかわらず日経平均は350円近い大幅上昇と、やや意外感のある1日となりました。日本企業の決算発表や業績見通し報道などが続く中、中国でビジネスを行っている企業の決算内容が想定より良さそうとの思惑が広がり、中国経済の減速に対する過度の悲観が後退したようです。また、本日の大引け後には日本電産(6594)が4-9月期の決算発表を行いました。営業利益が618億円と市場予想を下回る水準に終わったようで、明日の株価の反応が注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕)

【中国株式市場】
上海総合指数が大幅に反落

  1. 概況

    本日の上海総合指数は前日比104ポイント安(3%)の3,320ポイントと大幅に反落し、節目の3,400ポイントを割り込みました(年初来で2.7%高の水準)。また、中国の創業板指数(日本のマザーズ市場に相当)も166ポイント安(6.6%)の2,344ポイントと大幅に反落しました。他方、香港市場は重陽節のため休場となりました。

    本日の中国市場では、上海総合指数は小幅に続伸して始まった後、前場には習近平国家主席の訪英や、26-29日開催の五中全会での政策を期待する買いと前日までの大幅上昇を受けた利益確定の売りが交錯するなか、前日の終値を挟んで揉み合う展開となりました。もっとも、後場に入って利益確定売りが一段と膨らみ、下げ幅を徐々に広げ、一時3,300ポイントを割り込む場面もみられました。引けにかけて、やや買い戻され3,300ポイントを回復したものの、結局大幅安で取引を終えました。

  2. 個別銘柄動向等

    中国本土市場は、ほぼ全面安となりました。用友綱絡科技(ソフトウェアメーカー、600588)及び浪潮軟件(ソフトウェアメーカー、600756)をはじめとするソフトウエアやネット株がストップ安となりました。また、習近平国家主席が英国を公式訪問中で、高速鉄道などの分野で総額5兆円超の大型商談が実現するとの観測が好感され、中国中車(鉄道車両メーカー、601390)や中国鉄建(鉄道メーカー、601186)などが前場に揃って大幅続伸したものの、後場にはマイナスに転じました。更に、深セン華僑城(不動産開発・管理、000069)が3%超、万科企業(不動産開発・管理、000002)が2%超下げるなど、不動産関連株が軟調に推移しました。

    一方、銀行株が大幅に上昇し、相場全体の下支えとなりました。なかでも、中国工商銀行(商業銀行、601398)が6%超上げたほか、交通銀行(バンク・オブ・コミュニケーション、商業銀行、601328)も4%超値上がりしています。

【VIEW POINT: 明日への視点】

本日100ポイント超調整したことから、リスクオフ感が強まるなか、明日の本土市場は軟調が続きそうです。ただ、26-29日開催の五中全会を控えて政策期待も根強いため、本日のように3,300ポイント近辺で売りが一巡し反発に向かうかがポイントとなりそうです。また、明日再開する香港市場では、中国聯通(チャイナ・ユニコム、各種電気通信サービス、0762)の決算発表が予定されてあり、売上高の市場予想(693.29億元)を超えるかが注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川)

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(マネックス証券)


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