株式レポート
10月26日 8時6分
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マネックス証券

先週末の米国市場は中国人民銀行の追加緩和を受けて続伸 日経平均は一段の円安もあり2カ月ぶりに19,000円台回復か - 市況概況

NYダウ: 17646.70  △157.54 (10/23)
NASDAQ: 5031.86  △111.81 (10/23)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

  1. 概況

    先週末の米国市場は中国人民銀行が銀行の貸し出しと預金の基準金利を0.25%下げると同時に預金準備率を0.5%下げる追加の金融緩和を決めたことを好感して続伸しました。取引開始直後から大きく上昇したダウ平均は170ドル高近くまで買われると一旦伸び悩み昼ごろには60ドル高程度まで上げ幅を縮めましたが、午後に再び強含むと取引終盤には190ドル高まで上昇しました。結局ダウ平均は157ドル高の17,646ドルと200日移動平均線を約3カ月ぶりに回復して取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は111ポイント高の5,031ポイントと節目の5,000ポイントを8月19日以来およそ2カ月ぶりに回復しています。ナスダック総合株価指数はマイクロソフト(MSFT)やグーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOG)などの大幅高を受けてIT株全般に買いが広がったことでダウ平均の上昇率(+0.9%)を大きく上回る上昇(+2.3%)となっています。

  2. 業種別動向

    業種別S&P500株価指数は全10業種のうち6業種が上げました。なかでも情報技術が3%高となったほか、ヘルスケアが2%近く上昇し、金融も1%高となっています。一方で4業種が下げ、公益事業が1%を超える下落となっています。

  3. 個別銘柄動向

    前日の取引終了後に決算を発表した決算で1株利益が市場予想を上回ったマイクロソフトが10%高となりました。また、同じく前日の取引終了後に決算を発表した決算が好感されたアマゾン・ドット・コム(AMZN)や、好決算とともに初の自社株買いを発表したアルファベットも大きく上げるなか、IT株全体に買いが広がりアップル(AAPL)も3%を超える上昇となりました。この結果、マイクロソフトとアップルの2銘柄でダウ平均を50ドル以上押し上げています。さらに増益決算を発表したプロクター・アンド・ギャンブル(PG)も3%近く上昇しました。一方で四半期決算とあわせて発表した売上高見通しが市場予想を下回ったインターネットラジオ局を運営するパンドラ・メディア(P)が急落したほか、増益決算とともに自社株買いを発表したものの利益確定の売りに押されたアメリカン航空グループ(AAL)が下げています。

【VIEW POINT: 今日の視点】

米国株高に加え、ドル円も121円台を付け一段と円安に振れていることから本日の日本市場は続伸が予想され、日経平均は終値で8月28日以来およそ2カ月ぶりに19,000円の節目を回復しそうです。こうしたなか日経平均がCMEの日経平均先物の終値(19,140円)を上回ってさらに上値を伸ばしダウ平均同様に200日移動平均線(23日現在で19,166円)を回復する展開となるか、それとも200日移動平均線に上値を押さえられえるのかが注目されます。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)

【為替・金利等】北京緩和は通じ続けるか?
<ポイント>

◆先週金曜は、東京時間午後8時過ぎに中国人民銀がサプライズの金融緩和を発表したことから、米中長期債利回りの上昇と共にドルが対主要通貨で全面高となった。ECBと人民銀の緩和姿勢により世界金融市場が安定化に向かい、米FOMCが利上げをし易くなるとの見方が台頭したようだ。

◆ドル/円は121円丁度手前まで続伸していたが、東京時間夕方に麻生財務相、本田内閣官房参与から目先の日銀追加緩和に否定的な発言が相次ぐと一時120.23円へ反落した。もっとも、東京時間午後8時過ぎに中国人民銀が金融緩和を発表すると米利回り上昇と共に反発、NY時間に121.48円へ大幅に上昇した。

◆ユーロ/ドルはユーロ圏PMIの予想比上振れを受けて一時1.11ドル台半ばへ小反発する局面もあったが、その後は中国金融緩和決定を受けたドル高で再び下落に向かい、1.0997ドルの安値をつけた。

◆金融緩和から恩恵を受けていないのがコモディティおよびコモディティ通貨で、豪ドルは欧州時間にかけては中国金融緩和決定もあって反発基調となり0.72ドル丁度近辺から0.7297ドルへ上昇したが、その後NY時間入り後には原油価格の下落に引きずられて0.72ドル丁度近辺へ反落・逆戻りした。

◆本日は、中国五中全会開会(29日まで)、ドイツ10月Ifo景況感(18:00)、メルシュECB理事発言(19:45)、米9月新築住宅販売件数(23:00)などが予定されている。引き続き、欧中の金融緩和姿勢の余韻がどの程度続くかが注目で、ドル/円は122円方向へ続伸するか、ユーロ/ドルは1.10ドルを明確に割り込むかが注目となる。但し、中国は五中全会を前に金融緩和を発表し追加策が出てくるかは不透明となり、ECB追加緩和も相当程度織り込まれたとみられ、ドルロング、ユーロショートの利食いにも注意が必要となりそうだ。

(マネックス証券 シニア・ストラテジスト 山本 雅文)

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(マネックス証券)


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