株式レポート
10月27日 18時0分
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マネックス証券

日経平均利益確定売りに押されて3日ぶりに反落 今夜は米国のアップルの決算発表に注目 - 市況概況

  1. 概況

    本日の日本市場で日経平均は170円安の1万8777円と3日ぶりに反落しました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて下落しました。本日の日本市場は連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀の金融政策決定会合など重要イベントを前に利益確定売りに押された1日となりました。昨日の米国市場でダウ平均は下落、ナスダック総合指数は上昇とまちまちで支援材料になりにくいなか、日経平均は14円高の1万8961円と小幅に上昇して寄り付きました。寄り付き後の日経平均はまもなくマイナスに転じると、前日終値をやや下回る水準での推移が続きました。10時半に発表された中国の9月の工業利益は前年比0.1%減と8月の8.8%減から減少率が大きく改善しましたが、市場の反応は限定的でした。ただ、日経平均は11時頃から下げ幅を広げると、前場は126円安で引けました。後場に入っても前引け水準での推移が続き、13時半頃からはさらに一段安となりました。日経平均はそのまま大きく反発することなく、本日の安値圏での大引けとなりました。業種別には小売業と医薬品の2業種のみ上昇、残る31業種は下落しました。原油安を受け、石油石炭製品、鉄鋼、鉱業の3業種は3%を超える下落となりました。

  2. 個別銘柄動向等

    トヨタ(7203)やメガバンク3行、ソフトバンクグループ(9984)やソニー(6758)など売買代金上位銘柄が軒並み軟調となるなか、東証1部の売買代金6位のセブン&アイホールディングス(3382)は3.2%高となりました。モノ言う株主として知られるサードポイント社が同社の株式を保有したと報じられたことが、買い材料となったようです。セブン&アイに触発されたのか、良品計画(7453)が3.8%高、イオン(8267)が1.1%高と大手小売の一角が堅調でした。その他に材料が出たところでは、来秋にも経営統合すると報じられた常陽銀行(8333)と足利ホールディングス(7167)は、常陽銀行が2%近く下落した一方足利ホールディングスは3.5%の上昇と対照的な値動きとなりました。また、日経新聞の朝刊で仮想通貨を手掛けるベンチャー企業として紹介されたマザーズ市場のメタップス(6172)はストップ高となっています。

【VIEW POINT: 明日への視点】

日本市場は重要イベントを前に利益確定売りに押される展開となりました。今夜は米国でアップル(AAPL)やツイッター(TWTR)などの決算発表が行われます。特に米国市場の取引終了後に発表されるアップルの決算は、部品を供給する日本企業の業績の思惑にもつながるため、明日の日本市場にも影響を与える可能性があり注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕)

【中国株式市場】
上海総合指数が小幅に続伸

  1. 概況

    本日の上海総合指数は前日比4ポイント高(0.1%)の3,434ポイントと小幅に続伸しました(年初来で6.2%高の水準)。また、中国の創業板指数(日本のマザーズ市場に相当)は36ポイント高(1.4%)の2,563ポイントと小幅に反発しました。他方、香港のハンセン指数は日本時間16時時点で39ポイント安の2万3076ポイントと小幅に続落して取引されています。

    中国市場では、前日までの3営業日続伸で合計3%超上昇していただけに、利益確定売りが強まる中、上海総合指数は4営業日ぶりに反落して寄り付き、一時100ポイント近く下げる場面もありました。その後、安値圏での揉み合いとなりましたが、後場には反発に向かい、引けにかけて上昇が加速、結局プラスに転じ小幅高で取引を終えました。なお、朝方発表された中国の一定規模以上の工業企業の9月の利益は前年比0.1%減と8月の8.8%減と比べて減少率が大きく縮小したものの、相場への影響は限定的でした。

    香港市場では、昨日の米国株安の流れを受けて、ハンセン指数は続落して始まりました。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて様子見ムードが広がったなか、本土市場の反落や、米海軍のイージス駆逐艦が本日の午前、中国が「領海」と主張する南シナ海の人工島から12カイリ内で哨戒活動に入ったことが嫌気され、前場には軟調な推移が続きましたが、後場には本土市場の反発を受けて下げ幅を縮め、一時プラスに転じる場面もありました。日本時間16時時点で、商工業株指数や、金融事業株と公益事業株などが小幅に上昇した一方、不動産株指数が下落しています。

  2. 個別銘柄動向等

    香港市場では、前日の原油価格の続落を受けて、中国海洋石油(CNOOC、石油・ガス等、0883)や中国石油天然気(ペトロチャイナ、石油・ガス等、0857)、中国石油化工(シノペック、石油・ガス等、0386)などが1%超下落しています。また、中国海外発展(チャイナ・オーバーシ-ズランド、不動産管理・開発、0688)が前日引け後に1-9月期の売上高などが改善したと発表したにも拘らず、1%超値下がりしています。

    一方、南シナ海をめぐる警戒感が高まる中、軍艦の建造や海洋エンジニアリングを手掛ける中船防務 (造船業、0317)が大幅に買われています。また、前日の取引終了後に発表した15年3-8月期の収益が市場予想を上回った百麗国際控股(ベル・インターナショナル・ホールディングス、繊維・アパレル、1880)は6%近く上昇しています。

【VIEW POINT: 明日への視点】

今週開催の五中全会での政策期待が根強いなか、本日の上海総合指数が一時割り込んだ3,400ポイントを回復し、プラスに転じたことが相場の底堅さを示していることもあり、明日の本土市場と香港市場は共に続伸してのスタートとなりそうです。また、明日の香港市場では、中国人寿保険(チャイナライフインシュアランス、保険、2628)と中国海洋石油(CNOOC、石油・ガス等、0883)の決算発表が予定されており、それぞれの市場予想を超えるかが注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川)

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