株式レポート
10月29日 8時20分
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マネックス証券

米国市場はFOMCの結果を受けて乱高下 ダウ平均は200ドル近い上昇 日経平均は19,000円回復へ - 市況概況

NYダウ: 17779.52  △198.09 (10/28)
NASDAQ: 5095.69  △65.55 (10/28)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

  1. 概況

    米国市場は大幅反発となりました。原油価格の上昇を受けて買われたダウ平均は昼過ぎに120ドル高余りまで上昇すると、FOMCの結果発表を控え様子見となるなかその後も堅調に推移しましたが、午後にFOMCの結果が発表されると一気に上げ幅を150ドル以上縮めマイナスに転じました。FOMCで利上げは見送られたものの、声明文から世界経済の情勢が米経済を制限しインフレ下押し圧力が強まるとの文言が削除されたことや、次回の会合で利上げが適切か決める上で雇用とインフレの動向を見極めるといった文言が入ったことで12月の利上げが意識されました。しかし、声明文に世界経済を注視するといった文言が盛り込まれたほか、雇用の見方を下方修正するなどハト派的な内容も含まれていたこともあって落ち着きを取り戻すと、切り返し取引終盤で急速に上げ幅を広げました。引けにかけてFOMCの結果発表前の高値を上回ってさらに一段高となったダウ平均は198ドル高の17,779ドルとほぼ高値引けで取引を終えました。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も65ポイント高の5,095ポイントとなっています。

  2. 業種別動向

    業種別S&P500株価指数は全10業種のうち8業種が上げました。なかでも金融とエネルギーが2%を超える上昇となったほか、素材と情報技術も1%以上上げています。一方で公益事業と生活必需品が下げ、公益事業は1%超の下落となりました。

  3. 個別銘柄動向

    ダウ平均構成銘柄は30銘柄中26銘柄が上げました。なかでも前日の取引終了後に大幅な増収増益の決算を発表したアップル(AAPL)が4%を超える上昇となり、ダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなったほか、メルク(MRK)やJPモルガン・チェース(JPM)も3%前後上昇しました。ダウ平均構成銘柄以外では著名投資家が株式を保有し、会社分割などを提案していることが明らかとなった保険のアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)や、ハイアット・ホテルズ(H)が買収に向けて交渉を進めていると伝わった米ホテル大手のスターウッド・ホテルズ・アンド・リゾーツ・ワールドワイド(HOT)が大幅高となっています。一方で決算で利益率が悪化した医療保険のアンセム(ANTM)が安く、菓子大手ダイヤモンド・フーズ(DMND)を買収すると発表したスナイダーズ・ランス(LNCE)が財務負担を懸念する売りから大きく下げています。

【VIEW POINT: 今日の視点】

米国市場の大幅高に加え、ドル円も121円台を付け円安に振れていることから本日の日本市場は続伸が予想されます。日経平均は19,000円台回復となりそうですが、そうしたなかでCMEの日経平均先物の終値(19,180円)を上回ってさらに上値を伸ばし200日移動平均線(28日時点で19,190円)を回復するのか、それとも200日移動平均線を前に上値を押さえられるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)

【為替・金利等】GDPなえ
<ポイント>

◆昨日は、米10月FOMC声明文が次回12月利上げ開始の可能性を残すタカ派的な内容だったと解釈され、ドルが対主要通貨でほぼ全面高となったのが特徴的だった。ドル/円は120円台半ばから一時121.26円へ上昇、ユーロ/ドルは1.10ドル台後半から一時1.0897ドルへ急落した。対ドルでの下落は円よりユーロの方が大きかったため、ユーロ/円は133.50円近辺から一時131.98円へ下落した。

◆豪ドルは、豪3QCPIが予想外に鈍化し、コアCPIは2.15%とRBAのインフレ目標レンジの下限に近づいたことから、11月利下げ期待が高まり大きく下落、その後のタカ派的なFOMCを受けた米ドル高もあり0.7081ドルへ続落した。

◆対米ドルで唯一上昇したのはカナダドルで、昨日は原油価格が大幅に上昇したことを受けて急上昇、その後の米FOMCを受けた米ドル高で対米ドル相場は小反落したが、前日比での上昇は維持した。

◆本日早朝のRBNZでは大方の予想通り政策金利は2.75%で据え置かれたが、今後の利下げの可能性が示唆されたことで発表直後にはNZドルが下落した。但し経済指標次第であることも示されたことからあまりハト派度が強いとは受け止められず、NZドルはその後買い戻された。

◆本日は、本邦9月鉱工業生産(8:50)、米3QGDP速報値および新規失業保険申請件数(21:30)、ドイツ10月HICP(22:00)、米9月中古住宅販売仮契約件数(23:00)などが予定されている。また29日まで開催されている中国・5中全会の結果も発表される可能性がある。

◆12月利上げの可能性を残す米FOMC声明文を受けて今後再び米重要指標に注目が集まる中で、第一関門として米3QGDPが重要となる。特に今回は前期の+3.9%の高成長から+1%前後への大幅減速が予想されており、市場予想を更に下回る弱い結果だと12月利上げ開始期待が後退しドル安圧力となりそうだ。

(マネックス証券 シニア・ストラテジスト 山本 雅文)

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(マネックス証券)


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