なぜ、1000万円以上の寄付が集まったのか?

吉原 広瀬さんと初めてお会いしたのは、2012年6月27日でした。当金庫に口座を開設したいとおっしゃって。

広瀬 国会前での大飯原発の再稼働反対デモの様子をメディアがきちんと報道しないので、腹が立って、NHKたちにプレッシャーをかけるために、自分たちでヘリコプターをチャーターして、抗議活動を空撮しようと考えたときでしたね。その寄付金を集めるために、世の中で最も信頼されている城南信金に口座を開設してもらったのです。

「正しい報道ヘリの会」というのは吉原さんの命名で、第1号として、吉原さんがへそくり10万円を寄付してくださったので、私も10万円入れてスタートしました。

吉原 わずか数日間で1000万円以上の寄付が集まって、志のある方が本当に多いのだと改めて感動しました。心強いですね。

広瀬 城南信金だからあれだけの人気になったと思います。名の通り信用があるから、お金を集めるなら吉原さんしかないと思って、あの日、頼みに行ったのです。

吉原 最近では、話題となっている、SEALDs様にもご用命いただいているようです。

広瀬 そうですか。

吉原 するとネット右翼が攻撃してくるのです。ネットに悪口雑言が書いてありました。「そのうち金融機関も痛い目に遭うぞ」というような脅迫も。ああいうのはよくないですね。「我々は絶対に屈しないぞ」と社内で言い合っています。

広瀬 気にすることはありません。あんなのは「張り子の虎」です。
 どこかから金をもらって騒いでいるチンピラで、本当の右翼じゃない。ヘイトスピーチをやっている連中もそうです。だから大丈夫。こっちは強いですから、絶対ゆるがない。