株式レポート
11月2日 17時27分
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マネックス証券

日経平均先週末の反動で大幅安 今週は米国の重要経済指標の発表に注目 - 市況概況

  1. 概況

    本日の日経平均は399円安の1万8683円と大幅に反落しました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて下落しました。本日の日本市場は先週末の強さから一転、幅広い銘柄に売りが広がる軟調な1日となりました。先週末の米国市場でダウ平均が反落し、ドル円が120円半ばまで円高に振れたことを受け、日経平均は255円安の1万8827円と先週末に回復した1万9000円の節目を割り込んで寄り付きました。日経平均は寄り付き後も徐々に下げ幅を広げ、目立って反発することなく前場を357円安で引けました。日経平均は後場寄り後まもなくから一段安になると下げ幅は一時400円を超えました。その後やや値を戻す時間帯もありましたが、引けにかけて再び下げ幅を広げて結局本日の安値圏での大引けとなりました。東証33業種はすべて下落し、中でも鉄鋼が4.4%安、海運業が3.7%安と下げが大きくなりました。

  2. 個別銘柄動向等

    本日の東証1部の売買代金トップは三菱UFJFG(8306)で3.2%安と大きく下落しました。先週末の米国市場で、FRB(連邦準備制度理事会)が大手金融機関に追加の金融規制を導入するよう提案して銀行株が軟調に推移したことを受け、日本の銀行株にも売りが広がったようです。その他のメガバンクも三井住友FG(8316)が3%安、みずほFG(8411)は2.4%安とそれぞれ軟調でした。軟調な銘柄が目立った売買代金上位銘柄の中で気を吐いたのが村田製作所(6981)で、4.4%の大幅上昇となりました。先週末に発表した4-9月期の決算発表で営業利益が前年同期比7割増と堅調で、通期の業績予想も上方修正したことが好感されました。また、同じく先週末に4-9月期の決算発表を行った日東電工(6988)は4-9月期の営業利益が前年同期比4割増と好調だったことに加え、今期の配当予想を引き上げたことが好感され5.4%の大幅高となりました。一方、衣料品のネット通販大手のスタートトゥデイ(3092)は4-9月期の営業利益が16%増の70億円と堅調だったものの、4-6月期の増益率に比べて7-9月期の増益率が鈍化したことが嫌気されて8%の大幅安となりました。

【VIEW POINT: 明日への視点】

今週は日本企業の決算発表がピークをむかえるのに加え、ISM景況感指数や雇用統計といった米国の重要経済指標が発表されます。先日行われたFOMC(連邦公開市場委員会)の声明文で、次回12月開催のFOMCで利上げを実施するか判断すると明記された以上、FOMCまでに発表される重要な経済指標が堅調であれば12月利上げ、軟調であれば利上げ見送りという判断になるとみられます。本来は経済指標が好調であれば企業収益の拡大期待から株価にはポジティブなはずですが、利上げ時期をめぐる思惑から、経済指標が好調であれば株安、軟調であれば株高という反応になる可能性もありそうです。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕)

【中国株式市場】
上海総合指数が大幅続落

  1. 概況

    本日の上海総合指数は前日比57ポイント安(1.7%)の3,325ポイントと大幅に続落しました(年初来で2.8%高の水準)。中国の創業板指数(日本のマザーズ市場に相当)も46ポイント安(1.9%)の2,432ポイントと大幅に続落しました。香港のハンセン指数は日本時間16時時点で228ポイント安の2万2411ポイントと続落して取引されています。

    中国市場では、前日発表の中国公式の10月の製造業PMIが49.8と前月から横ばいとなったものの市場予想に届かなかったことを受けて、上海総合指数が大幅に下落して始まりました。その後、本日発表された10月の財新(Caixin)中国製造業PMIが48.3と市場予想を上回ったことが好感され下げ幅を徐々に縮めると一時プラスに転じる場面もありましたが、後場には再び売りが優勢となり、結局大幅安で取引を終えました。

    香港市場では、先週末の米国株安の流れに加え、中国公式の10月の製造業PMIが市場予想に届かなかったこともあり、ハンセン指数が続落でのスタートとなりました。その後、10月の財新(Caixin)中国製造業PMIの予想外の改善や、本土市場の反発を受けて下げ幅を縮小する展開となりました。しかし、本土市場が軟調となったことを受けて午後に入って下げ幅を再び広げる展開となりました。日本時間16時時点では、商工業株指数が小幅に下落しているほか、公益事業株、金融事業株と不動産株指数が1%超の下げとなっています。

  2. 個別銘柄動向等

    香港市場では、金融株が軟調に推移しています。なかでも、商業銀行の匯豐控股(HSBCホールディングス、0005)や中国工商銀行(1398)などの銀行株が売られたほか、中国人寿保険(チャイナライフインシュアランス、2628)や中国平安保険(ピンアン・インシュアランス、2318)などの保険株も小幅に下落しています。また、先週金曜日に大きく上昇した食品の中国蒙牛乳業(チャイナ・メンニウ、2319)は利益確定の売りから6%超値下がりしています。さらにカジノの金沙中国(サンズ・チャイナ、1928)は先週末の引け後に発表した業績が市場予想に届かなかったことから小幅に下げています。

    一方、子供向けケア製品を手掛ける中国児童護理(チャイナ・チャイルドケア、1259)は小幅に続伸しています。また、不動産の中国海外発展(チャイナ・オーバーシ-ズランド、0688)も3%超上昇しています。

【VIEW POINT: 明日への視点】

中国公式PMIと財新PMIは共に悪化一服となったものの、依然として好不況の分かれ目である50を下回ったことから、経済減速懸念が再び燻っており、本土市場と香港市場は引き続き軟調な展開となりそうです。こうしたなか、五中全会の決定事項である「一人っ子政策」の撤廃の恩恵を受けやすいとみられる銘柄の一部は連日大きく上昇してきただけに、利益確定売りに押される可能性があり注意が必要です。なお、本日引け後に匯豐控股(HSBCホールディングス、商業銀行、0005)の決算発表が予定されており、明日のマーケットでの反応が注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川)

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