イスラエル企業が20社来日!

 一旦落ち着いたと思えば、また少し騒がしくなるというイスラエルの治安情勢であるが、中長期的にビジネスをしようとすると、日本企業の皆さんは、なかなか重い腰が上がらないのが実情ではないだろうか。

 そうした状況下で、サムライインキュベートでは、「イスラエルに日本企業が行けないのであれば、呼んでしまおう!」とのコンセプトで、今年の12月4日、「Samurai Israel Summit」を企画。イスラエル企業が20社ほど来日するイベントを、NTTドコモベンチャーズの会場にて開催する。

 このイベントでは、イスラエル企業がブースを設ける他、SpaceILのEnon Landenberg氏、ニューヨークとテルアビブに拠点を持つ新興のベンチャーキャピタルDisrput-iveのTal Barnoach氏など、日本ではほとんどお目にかかれない現地の人を招いてのセッションも開かれる。

 Enon Landenberg氏は、グーグルが支援を表明したイスラエルの宇宙プロジェクトSpace ILのCommercial&Marketingの バイス・プレジデントかつ、イスラエル初のデジタルエージェンシーの創立者であり、イスラエルのアクセラレーターでもある。Tal Barnoach氏については、日本では「Disrput-ive」というVCに馴染みのない方がほとんどであろう。ただ、イスラエルでは、現地運用額でトップのPitangoなどのVCと共に投資を行っている。同氏自身も、Orca Interactive 社、Dotomi 社、BeInSync社などを創業し、いずれもグローバル企業に売却してきたシリアルアントレプレナーである。現地在住の日本人起業家、zerobillbankのCEOの堀口氏などもフィンテックのセッションに登壇する。

 これまでイスラエル企業と出会えるイベントは、在京のイスラエル大使館等が主催するイベントがほとんどであった。こうして、民間レベルで取り組みが行われることは非常に喜ばしいことである。日本のビジネスマンが、イスラエルの治安情勢を気にせずに、ビジネスに集中できる環境をいかに整えるかが、今後の両国の大きな課題かもしれない。