株式レポート
11月6日 17時47分
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マネックス証券

日経平均3日続伸 今夜は22時半発表の米国雇用統計の発表に注目 - 市況概況

  1. 概況

    本日の日経平均は149円高の1万9265円と3日続伸しました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。本日の日本市場は、前場は今夜の米国雇用統計の発表を前にやや様子見となりながらも、後場に入ってじりじりと上げ幅を広げる堅調な展開でした。昨日の米国市場は小幅に下落しましたが、ドル円が121円台後半まで円安に振れたことをサポート材料に、日経平均は77円高の1万9194円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後に上げ幅を50円足らずまで縮めましたが、その後は再びやや上げ幅を広げ、寄り付きの水準を挟んだ揉み合いが続きました。日経平均は後場に入ってもしばらくは同水準で推移していましたが、13時半頃から徐々に上げ幅を広げると、14時半頃には本日の高値となる177円高をつけました。大引けにかけてわずかに上げ幅を縮めましたが、日経平均は結局高値圏で取引を終え、200日移動平均をわずかに上回って引けました。業種別には唯一2%を超える上昇となった建設業など22業種が上昇した一方で、パルプ・紙など10業種が下落しました。鉄鋼は横ばいでした。

  2. 個別銘柄動向等

    上場日と昨日で大幅上昇が続いていた郵政グループ3社は、本日は揃って3-4%の反落となりました。それでも3社とも公募価格からは依然として大きく上昇しています。昨日の大引け後に4-9月期の決算と自社株買いを発表したトヨタ自動車(7203)は、寄り付き後に1%近くまで上昇する場面がありましたが、大引けは0.1%高とほぼ横ばいでした。エアバッグをめぐる不具合から、大手自動車メーカーが続々と今後同社製品を利用しないと表明しているタカタ(7312)は一時15%超下落し、だいぶ値を戻したものの終値でも6.2%安となりました。また、昨日の決算発表で10-12月期の業績が大幅な減速となる見通しが明らかとなったSUMCO(3436)は、14.6%の大幅安となっています。一方、4-9月期の営業利益が前年同期比18.5%増と堅調で、今期の配当予想を従来予想から引き上げたテルモ(4543)は5.2%高と堅調でした。

【VIEW POINT: 明日への視点】

日経平均は後場に入って徐々に上げ幅を広げる堅調な1日となり、わずかながら200日移動平均線を上回って引けました。来週より明確に上抜ければ、強気シグナルとして意識される可能性がありそうです。日本時間今夜22時半に米国雇用統計が発表されます。連邦公開市場委員会(FOMC)は12月のFOMCで利上げを行うか判断すると明言しており、今夜の雇用統計はその最大の判断材料の1つとなることから大きな注目を集めています。雇用統計が市場予想を大きく上回る良好な結果となれば、12月の利上げ実施が意識され、一段の中長期債の利回り上昇とドル高をもたらす可能性がありそうです。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕)

【中国株式市場】
上海総合指数が大幅続伸

  1. 概況

    本日の上海総合指数は前日比67ポイント高(1.9%)の3,590ポイントと大幅に続伸しました(年初来で11.0%高の水準)。また、中国の創業板指数(日本のマザーズ市場に相当)も96ポイント高(3.8%)の2,661ポイントと大幅に反発しました。一方、香港のハンセン指数は日本時間16時時点で183ポイント安の2万2867ポイントと続落して取引されています。

    中国市場では、上海総合指数は2営業日で6%超上昇したことから、利益確定売りに押され小幅に下落して寄り付き、一時節目の3,500ポイント近辺まで売られる場面もありました。但し、前日の引け後に、工業情報化省が産業振興策「中国製造2025」でIT(情報技術)など新興産業を強化する方針を示したことが好感され、下げ幅を縮小し、プラスに転じました。午後に入ると上昇が一段と加速し、一時3,600ポイントに迫る場面もみられました。引けにかけて上げ幅を縮めたものの、結局大幅に続伸して取引を終えました。

    香港市場では、昨日の米国株安の流れを受けて、ハンセン指数は続落して始まりました。また、10月の米雇用統計の発表を控えて様子見ムードが強まる中、軟調な推移となっています。日本時間16時時点で、金融事業株、公益事業株、商工業株指数及び不動産株指数が軒並み下落しています。なかでも、公益事業株が1%超の下げとなっています。

  2. 個別銘柄動向等

    香港市場では、米雇用統計の内容次第で米国の年内利上げ警戒が燻るなか、恒基兆業地産(ヘンダーソン・ランド・デベロップメント、0012)や新世界発展(ニューワールド・デベロップ、0017)などの香港系の不動産会社が軒並み軟調に推移しています。また、原油価格の下落を受けて、エネルギーの中国神華能源(チャイナ・シェンファ・エネルギー、1088)や中国石油天然気(ペトロチャイナ、0857)、中国石油化工(シノペック、0386)なども2%前後下落しています。

    一方、証券最大手の中信証券(6030)は5日引け後に10月の純利益がおよそ13億元と前年同月の2.5倍になったと発表したことが好感され、6%近く上昇しています。また、海通証券(6837)もつれ高となっています。更に、値がさ株の騰訊(テンセント・ホールディングス、0700)も1%超上昇し、相場全体の下支えとなりました。

【VIEW POINT: 明日への視点】

本日の上海総合指数が利益確定売りをこなして3日合計で8%近く上昇したことから、第13次5カ年計画の草案を受けて投資家心理も好転しており、来週の上海総合指数はどこまで上昇できるかが注目されます。もっとも、連日の大幅上昇や節目の3,600ポイントが意識されることなどから、利益確定売りに押される可能性も要注意です。また、香港市場は今夜発表される10月の米国雇用統計を睨みながらの展開となりそうです。

なお、香港市場では、来週の10日に騰訊(テンセント・ホールディングス、0700)や、11日に香港交易及結算所(香港証券取、0388)、12日に聯想集団(レノボ・グループ、0992)などの決算発表が予定されており、それぞれ市場予想を上回れるかが注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川)

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