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はい上がれる人、はい上がれない人――「負け組社員」リベンジの十字路

学歴も職歴も家庭もライバルも、みんな不満!
現場で孤立した“コンプレックス病”ディレクター

――重度の劣等感に苛まれ、敵を作り続ける川口氏のケース

吉田典史 [ジャーナリスト]
【第15回】 2010年5月17日
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 学歴や家庭のことについて、コンプレックスを強く感じる人がいる。それはよくあることだが、あまりにもエスカレートし過ぎると、自分を見失ってしまう場合がある。筆者の造語でいえば、“コンプレックス病”である。

 連載15回目は、テレビマンとして生きていくものの、「学歴」「職歴」「家庭」「ライバル」についての4つの劣等感にさいなまれ、自分を見失っている男性社員を紹介しよう。

 あなたも、このような“コンプレックス病”にかかっていないか。

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■今回の主人公――はい上がれない「負け組社員」

 川口和己(仮名・44歳)

 都内のテレビ番組制作会社(社員数60人)に勤務する契約社員。番組制作の責任者であるディレクターではあるが、スタッフからはその仕切りに対してブーイングが多い。それを押さえ込もうとするものの、上手くいかない。担当する番組の現場はもはや泥沼化しており、職場で孤立している。
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(※プライバシー保護の観点から、この記事は取材した情報を一部デフォルメしています)

「大学を出ていてもこれじゃあ・・・・・・」
低学歴ディレクターの執拗な“いじめ”

 「君は、本当に大学を出ているの? 演出には向いてないね~」

 “ディレクター”の川口がソファーに座り、小ばかにした物言いをする。この会社に入って2年目のアシスタントディレクター(AD)の草薙(25歳)は、背中を丸めて肩を落とす。

 川口は、白髪が混ざったあごひげをさすりながら、草薙を罵り始めた。

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吉田典史 [ジャーナリスト]

1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006 年からフリー。主に人事・労務分野で取材・執筆・編集を続ける。著書に『あの日、負け組社員になった・・・』『震災死 生き証人たちの真実の告白』(共にダイヤモンド社)や、『封印された震災死』(世界文化社)など。ウェブサイトでは、ダイヤモンド社や日経BP社、プレジデント社、小学館などで執筆。


はい上がれる人、はい上がれない人――「負け組社員」リベンジの十字路

格差の固定化と大不況のダブルパンチに見舞われた日本の企業社会では、「負け組社員」が続出している。労働問題に精通した著者が、徹底取材で得た生のエピソードを基に、世のビジネスマンが負け組からはい上がるためのノウハウを詳しく教える。

「はい上がれる人、はい上がれない人――「負け組社員」リベンジの十字路」

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