株式レポート
11月10日 17時26分
マネックス証券

日経平均は小幅上昇して5日続伸もTOPIXは小幅下落とまちまち - 市況概況

【日本株式市場】
1.概況
本日の日経平均は28円高と上昇した一方、TOPIXは1ポイント安とまちまちでした。本日の日経平均は寄付が底値となり後場からプラスに転じる堅調な展開でした。昨日の米国市場でダウ平均が180ドル近く下落したことを受け、日経平均は185円安と反落して寄り付きました。寄り付き後下げ幅を縮めた後に再びやや下げ幅を広げるなど、前場はやや売りに押される展開となった日経平均は、116円安で前場の取引を終えました。日経平均は後場に入ってもマイナス圏での推移が続きましたが、13時頃から徐々に下げ幅を縮めると、14時過ぎにはプラスに転じ、その後は大引けまで1度もマイナスに転じることなく、ほぼ本日の高値で大引けをむかえました。なお、TOPIXも後場から下げ幅を縮めましたが、プラスに転じることなく取引を終えています。業種別には医薬品、精密機器、銀行業など14業種が上昇した一方、パルプ・紙や電気・ガス業など19業種が下落しました。また、東証1部の値上がり銘柄数701に対し、値下がりは1,090と値下がり銘柄が多くなりました。

2.個別銘柄等
昨日まで続落していた日本郵政グループ3社は、本日は揃って反発しました。日本郵政(6178)とゆうちょ銀行(7182)は3%前後の上昇、かんぽ生命保険(7181)は1.1%高となっています。また、昨日に引き続きメガバンク3行は揃って上昇、トヨタ(7203)は小幅に上昇して5日続伸となりました。昨日発表した4-9月期の決算で営業利益が105億円と前年同期の202億円の赤字から黒字転換したジャパンディスプレイ(6740)は7.7%の大幅高となりました。また、ジャパンディスプレイの経営者が提携を拒否しないとの姿勢を明らかにしたシャープ(6753)は前日比横ばいでした。インバウンド需要の取り込みに成功したことなどから業績が好調で、今期の業績と配当の予想を上方修正したドラッグストアのサンドラッグ(9989)は6.6%の大幅高でした。同じく今期の業績予想を上方修正したビジネスホテルを展開する共立メンテナンス(9616)は4.1%高となりました。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均の上げ幅は小幅にとどまりましたが、寄付が底値で場中にプラスに転じてほぼ高値引けと足下のマーケットの好調なセンチメントを表した1日となりました。東証1部の騰落レシオが134%とやや過熱感がある中で、日経平均はこのまま一挙に2万円到達なるのか、一旦調整を挟んでからのチャレンジとなるのか注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕)

【中国株式市場】
上海総合指数が小幅反落

1.概況
本日の上海総合指数は前日比6ポイント安(0.2%)の3,640ポイントと小幅に反落しました(年初来で12.5%高の水準)。一方、中国の創業板指数(日本のマザーズ市場に相当)は22ポイント高(0.8%)の2,746ポイントと小幅に続伸しました。この間、香港のハンセン指数は日本時間16時時点で284ポイント安の2万2442ポイントと続落して取引されています。

中国市場では、上海総合指数は昨日までの4日間で10%近く上昇しただけに、利益確定売りが先行しました。ただ、中国国家統計局が発表した10月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比で1.3%の上昇と市場予想を下回ったことから、中国人民銀行(中央銀行)が追加金融緩和に動きやすいとの観測が広がり、節目の3,600ポイントの近辺で下げ渋ると一時プラスに転じる場面もありました。午後に入ると上値を追う買いは出にくく、前日の終値を挟んで揉み合う展開となり、結局小幅安で取引を終えました。

香港市場では、前日の欧米株式相場が下落した流れを引き継いだほか、原油先物相場の下落も重荷となり、ハンセン指数は続落して始まりました。また、中国の物価指数の低迷を受けた景気懸念が強まるなか、軟調が続いています。日本時間16時時点で、不動産株指数をはじめ、商工業株指数や公益事業株指数、金融事業株指数が軒並み1%超下落しています。

2.個別銘柄動向等(香港マーケット、日本時間16時時点まで)
インターネットソフト大手の騰訊(テンセント・ホールディングス、0700)は外資系証券のアナリストが目標株価を小幅に引き下げたことが嫌気されたほか、本日引け後に7-9月期決算発表を控えていることもあり、1%超下落しています。また、米利上げが住宅ローン金利の上昇につながるとの警戒が広がる香港の不動産株は、前日に続き冴えない展開となっています。なかでも、恒基兆業地産(ヘンダーソン・ランド・デベロップメント、0012)が2%超下落したほか、新世界発展(ニューワールド・デベロップ、0017)も1%余り下げました。一方、香港交易及結算所(香港証券取、0388)は「深港通」(深セン・香港ストックコネクト)への期待から小幅に上昇しています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
冴えない中国の物価指数を受けて、追加金融緩和期待が出るなか、本日の上海総合指数は利益確定売りが先行したものの、節目の3,600ポイントが下値サポートと意識されて底堅さが見られました。明日の本土市場と香港市場は共に中国の10月分の小売売上高や、固定資産投資、鉱工業生産などの主要経済指標を睨みながらの展開となりそうです。なお、香港市場では、本日引け後に値嵩株の騰訊(テンセント・ホールディングス、0700)の決算発表が予定されており、明日の市場の反応も注目です。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川)

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(マネックス証券)


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