「生き抜く子」が最大のテーマ

カヨ子 東日本大震災以降も、たび重なる大地震や、桜島、浅間山、箱根山など、活発な火山噴火が日本全国で起こり続けています。
 これからもどんな災難がやってくるかわかりません。
 お母さん、お父さん方には、将来の子どもたちのことを考え、それぞれのご家庭で明確なビジョンを持った子育てをしていただきたいと心から願っています。どうか、どんな局面にあっても、“生き抜く子”を育ててくださいね。

記者 「生き抜く子」というのが、カヨ子先生の生涯にわたるテーマですね。

カヨ子 そうです。グローバル化が進む現在、日本だけでなく世界で通用する人間を育てる必要があります。受験勉強だけやってきた学歴エリートではもはや通用しません。

 これからの日本を担う子どもたちは、幼いうちから自己主張して、自立するよう躾（しつ）けられた諸外国の子どもたちと伍していかなくてはならないのです。

 今後の日本を取り巻く厳しい状況の中で、子どもたちは生き残る強（したた）かさ、賢さ、たくましさを身につけなければならないでしょう。

記者 たしかに……。

カヨ子 そのための第一歩として、脳が飛躍的に成長していく0歳から3歳までに、子どもにうまく手をかけてあげること（親の働きかけ）が、とても大事になってきます。
 逆に、この時期までに脳の基礎さえつくっておけば、その後、保育園・幼稚園、小学校と進んでいくときに、それほど苦労しないのです。