『カヨ子ばあちゃんの
男の子の育て方』編集秘話

編集 まさにそうですね。私は『0歳からみるみる賢くなる55の心得』通算120作目の担当書籍になりますが、編集モットーの第1条に、「技術と精神がドライブがかった本をつくる!」があります。

 つまり、著者の技術(ノウハウ)と精神(魂)がドライブがかって両輪がトルネードのように舞い上がる。ノウハウだけでもダメ、精神だけでもダメ。両者が両輪となって躍動し、読者の役に立つものでないといけない。カヨ子さんのセールスポイントは、まさにそこでした。
『カヨ子ばあちゃん73の言葉』の次に出版し、ベスト&ロングセラーとなった『カヨ子ばあちゃんの男の子の育て方』の原稿を読んだとき、右脳にぱあ~と浮かんだのが、「技術」の2文字。こりゃ、すごい! 
 この「技術」はなんなんだ!!?? これはすぐに出版しなければ!! そんな強い使命感にかられて、つくりましたね。

カヨ子 忘れたが、たしかそうだった気がするのー。(笑)

編集 間違いありません。そうだったんです!!
『カヨ子ばあちゃんの男の子の育て方』については最初から、
「この本は本当にいい本で、ものすごく役立つ“技術本”だから、長く太く未来永劫、責任を持って売らねばならない!」
 と、神様から使命感をいただいてつくった本なんですよ。
 その意味では『赤ちゃん教育――頭のいい子は歩くまでに決まる』も同じですね。私は常に、著者に「再現性」を求めますが、『赤ちゃん教育』ほど役立つ「0歳教育本」はないですし、190点に及ぶイラスト付きで、ここまで具体的な育児書は世界的にもめずらしいと実感しています。

カヨ子 たしかに、1983年に『赤ちゃん教育』をはじめて出したときの反響はすごかったよ。
 あのソニー創業者の井深大さんが興奮気味に電話をかけてきたくらいだから。あのあと、夫で「脳科学の権威」久保田競と私と井深さんで、雑誌で対談したことは忘れられないね。

編集 そうでしたね。伝説の経営者・井深さんとの秘話については、『赤ちゃん教育』のダイヤモンド書籍オンライン第4回に詳細があります。
 今回の新刊『0歳からみるみる賢くなる55の心得』を製作するにあたり、私は改めて『カヨ子ばあちゃん73の言葉』『カヨ子ばあちゃんの男の子の育て方』『カヨ子ばあちゃんのうちの子さえ賢ければいいんです。』の3部作をじっくり読み返しました。
 すると、まったく古くない! 内容がとても「普遍的」なんです。