株式レポート
11月13日 17時19分
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マネックス証券

日経平均は8日ぶりの反落ながら下げ幅縮め節目の19,500円を維持  - 市況概況

【日本株式市場】
1.概況
本日の日本株式市場は下落しました。昨日の米国市場で原油安やFRB高官による発言で12月の利上げが意識されたことが嫌気されダウ平均が250ドルを超える下落となったことに加え、ドル円が122円台半ばとやや円高となっていたことから日経平均は節目の19,500円を割り込んで202円安の19,495円と大きく下げて寄り付きました。寄り付き後しばらくは19,500円を挟んで揉み合う場面もありましたが先物主導で下げ幅を広げると、10時前に300円安余りまで売られ本日の安値を付けました。19,400円をわずかに割り込んだところで切り返した日経平均はするすると値を戻し19,500円を回復すると19,500円台後半まで戻しましたが、買いが続かず前引けにかけてやや弱含み前場は174円安の19,523円で引けました。後場は前引けとほぼ同水準で寄り付きました。その後しばらく19,500円前半で揉みあうと、13時過ぎから再び高値を試す展開となり19,500円台後半の高値圏で推移した日経平均は引け間際に19,600円をわずかに上回り本日の高値を付けました。結局、日経平均は100円安の19,596円と8日ぶりの反落となったものの、ほぼ高値引けで取引を終えています。また、新興市場では東証マザーズ指が続落となる一方で、日経ジャスダック平均が小幅に6日続伸となっています。

2.個別銘柄動向等
引け後に決算発表を控えるメガバンク3行は売りが先行し軟調な展開が続きましたが、14時過ぎに三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)が自社株買いを実施すると伝わると下げ幅を縮めました。みずほフィナンシャルグループ(8411)は小幅下落となったものの、三井住友フィナンシャルグループ(8316)と三菱UFJフィナンシャルグループはプラスで取引を終えています。三菱UFJフィナンシャルグループは3%高まで買われる場面もありました。また、同じく取引終了後に決算発表を予定している郵政グループ3社は、かんぽ生命保険(7181)は3日続落となりましたが、日本郵政(6178)とゆうちょ銀行(7182)は買われ4日続伸となっています。下げが目立ったのがコマツ(6301)と日立建機(6305)で、昨日の米国市場でキャタピラー(CAT)が4%を超えて大きく下げるなか、中国での人員削減報道もあったコマツは中国での厳しさが改めて意識され2%以上の下げとなったほか、日立建機も3%超の下げとなりました。さらに2012-2013年度の決算で子会社の米ウエスチングハウスについて合計1600億円の減損損失を計上していたと伝わった東芝(6502)は消極的な情報開示姿勢や、今後の減損リスクが嫌気され一時9%余り下げ年初来安値を更新しました。昨日に決算を発表した銘柄では通期予想を下方修正し、年間配当も引き下げたTHK(6481)が急落しましたが、一方で上方修正を行ったマツモトキヨシホールディングス(3088)が大きく上昇し、昨日の取引時間中に通期予想を上方修正し昨日に大幅高となった日清食品ホールディングス(2897)は目標株価の引き上げもあって本日も買いを集め急伸しました。

【VIEW POINT: 明日への視点】
米国市場の大幅下落を受けて本日は日経平均が8日ぶりの反落となりました。しかし、日経平均が引けで節目の19,500円を維持したことや、昨日までの6日連続の陽線に続いて本日も終値が始値を上回る陽線となったことなどから、下落するなかでも地合いの強さを感じさせました。短期的な過熱感が意識されていたこともあって丁度いい調整だったのではないでしょうか。
週明けは寄り付き前8時50分に日本の7-9月期のGDPが発表されます。4-6月期に続いて2四半期連続でマイナス成長との予想も増えるなかその結果が注目されますが、仮にマイナス成長となれば日銀や政府に対する政策期待が高まる可能性もありそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)

【中国株式市場】
上海総合指数が大幅続落

1.概況
本日の上海総合指数は前日比52ポイント安(1.4%)の3,580ポイントと大幅に続落し、節目の3,600ポイントを割り込みました(年初来で10.7%高の水準)。また、中国の創業板指数(日本のマザーズ市場に相当)は73ポイント安(2.6%)の2,710ポイントと大幅に続落しました。更に、香港のハンセン指数は日本時間16時時点で506ポイント安の2万2238ポイントと大幅に反落して取引されています。

中国市場で上海総合指数は、昨日引け後に発表された中国の10月の新規銀行融資増加額と社会融資規模が9月から大幅に減少したことから、クレジット縮小懸念が出て続落して寄り付きました。週末ということもあり利益確定売りが膨らみ節目の3,600ポイントを挟んで揉み合う展開となると、引けにかけて下げが加速し、結局大幅安で取引を終えました。

香港市場でハンセン指数は、中国で10月の融資が大幅に減少したことに加え、昨日の欧米株の冴えない結果を受けて大幅に下落して始まりました。前日に2%以上上昇した後ということもあって利益確定の売りも相場の重石となっています。日本時間16時時点で、不動産株指数をはじめ、公益事業株指数、金融事業株指数、商工業株指数などが軒並み大幅に下落しています。

2.個別銘柄動向等(香港マーケット、日本時間16時時点まで)
香港市場はほぼ全面安となっています。前日原油価格が大幅に下落したことから、中国石油天然気(ペトロチャイナ、0857)や中国石油化工(シノペック、0386)などの石油株が軒並み大幅に下落しています。また、中国の10月の銀行融資増加額が9月から大幅に減少したことが嫌気され中国工商銀行(1398)が3%近く下落したほか、中国建設銀行(チャイナ・コンストラクション、0939)が3%超下げるなど、中国系の銀行株が揃って軟調に推移しています。さらに、米国の年内利上げの懸念が燻る中、恒基兆業地産(ヘンダーソン・ランド・デベロップメント、0012)や新世界発展(ニューワールド・デベロップ、0017)などの香港の不動産株も冴えない展開となっています。

一方、パソコン大手の聯想集団(レノボ・グループ、0992)は前日に市場予想を上回る好決算を発表したことが引き続き好感され5%超上昇しています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
上海総合指数が冴えない新規銀行融資増加額などを受けて節目の3,600ポイントを割り込んだことから、リスクオフムードが強まりそうで来週の上海総合指数は軟調なスタートが予想されます。また、来週のハンセン指数は米国の年内利上げへの警戒感が強まるなか、上値がやや限定的となりそうです。

なお、香港市場では、来週の16日に食品大手の華潤ビール控股(チャイナ・リソーシズ、0291)や康師傅控股(ティンイー、0322)などの決算発表が予定されています。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川)

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(マネックス証券)


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