慰謝料・養育費と不妊治療で毎月赤字 <br />年収700万円バツイチ夫の憂鬱(上)不妊治療の末、ようやく子どもを授かったバツイチの男性。前妻への慰謝料・養育費が重荷となり、妊娠の喜びよりお金の苦しみで頭がいっぱいに

「大好きな彼の子を身ごもって、かわいい赤ちゃんを出産して、子どもを立派に育ててみたい」

 せっかく女性としてこの世に生を受けたのだから、そう望んでも決して「高望み」ではないでしょう。もし、自然な形で妊娠に至らず不妊治療が必要になったとしても、です。「そんなの身分不相応でしょ!?ぜいたくだわ!」と後ろ指をさされる筋合いはないはずですが、本当にそうなのでしょうか?

 子どもを欲することは本来、誰にでも平等に認められた、ごくごく当然の権利だということに異論の余地などなさそうですが、そうでもなさそうなのです。「あなたには子どもを産む資格なんてないわ。さっさとあきらめなさいよ!」と、もし本気でそう思っている輩がこの世に存在したら怖すぎますが、今回紹介する相談実例に登場します。

 前述のような暴言の主は『前妻』。そう、彼がバツイチで前妻との間に子どもがいて、前妻に対して養育費や慰謝料、手切れ金などを毎月支払っているとしたら…「再婚相手の不妊治療」は前妻にとって決して対岸の火事ではないので、何とか火消ししようと躍起になるのは当然といえば当然ですが、それにしても。

 そもそも子どもを作るかどうかを決めるのは誰でしょうか?それは子の父親、母親となる夫と妻でしょうし、不妊治療に踏み切るかどうかも同じくです。だから本来、夫婦だけで話し合えば十分なので、前妻の出る幕はなく、とやかく言われる筋合いはないのですが、本当に大丈夫なのでしょうか?

「不妊治療に余計な金を使うくらいなら、早くあきらめて、こっちに回すべきでしょ!」と前妻が守銭奴っぷりをいかんなく発揮し、前夫の家に土足でズカズカと上がりこんできても不思議ではないのです。「不妊治療をしてまで子作りをするなんておかしい」と。

再婚相手の子の誕生は
前妻の子に対してどのような影響が?

 ところで芸能界の目を向けると不妊治療の末、やっと子どもを授かったケースは数多存在します。例えば、石田純一さん東尾理子さん夫婦。報道によると東尾理子さんは不妊治療を行ったことを公言しており、治療の甲斐もあってようやく長男が誕生したようです。