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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

時代の変化を日本人ならではの企業家精神で乗り切れ

上田惇生
【第195回】 2010年5月24日
著者・コラム紹介バックナンバー
ダイヤモンド社刊
2100円(税込)

 「企業家精神の原理とは、変化を当然のこと、健全なこととすることである」(ドラッカー名著集『イノベーションと企業家精神』)

 人の世のものはすべて変化する。企業家とは、その変化を利用して価値あるものを生み出し、さらに変化を増幅して文明をつくっていく者のことである。

 したがって変化を当然とし、変化を歓迎する心意気でなければ企業家たることはできない。“管理者”ならば、管理しやすいようにと変化が起こらないことを祈り、変化が起こってもわれ関せず然とすることも許されよう。しかし企業家はそうはいかない。

 しかもこれだけ変化が急になると、管理だけではすまない。企業家なき企業は、企業として生き残れない。

 企業だけではない。公的機関や非営利組織まで企業家を必要とし、企業家精神を必要とするに至った。さらには、社長だけでなく、部長、課長、平社員、さらにはパートにまで、企業家精神が求められるようになった。

 今成功しているリーダー的な企業は、すべて企業家精神の発揮によって今日の地位にある。

 ドラッカーは最後まで、大化の改新、明治維新、戦後の復興の経験を持つ日本人の企業家精神に期待していた。

 「企業家は変化を当然かつ健全なものとする。彼ら自身は、それらの変化を引き起こさないかも知れない。しかし、変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する」(『イノベーションと企業家精神』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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